2連対率トップの11号機は賞金ランク首位を走る遠藤エミが獲得。優勝こそないモーターだが、レース足を軸に素性の良さが光る。遠藤の手腕も考えればV候補筆頭。2節前に完全優勝を成し遂げた29号機は渡邉優美が引き当てた。前回が超抜の動きだっただけに要注目。2節連続で優出中の21号機は小野生奈がタッグを組むがこちらも目が離せない。伸び評判の65号機は西橋奈未が手中。機力の良さを活かして果敢に攻めたいところ。

一番時計を叩き出したのは6.62の遠藤エミ。「エンジンパワーは感じた」と前検特訓を終えての談話も上々。モーター抽選結果にも記載したように、ポテンシャルは高い。無双してもおかしくはない。続いたのは6.66を計時した平高奈菜。「エンジンが悪い感じは全然しない」と及第点の評価。前回来た時のイメージもいい様子で楽しみの存在。小野生奈に西橋奈未、渡邉優美も額面通りの走りを披露。前検段階でも期待が持てる状態。

上位12基がトライアル組に渡るためシリーズ組には勝率上位13位から出される。勝率こそ譲るもののトライアルに出るモーターにもヒケを取らない優良機も多い。中では全体的に上位級に仕上がる48号機は若狭奈美子がゲット。道中のさばきは堅実なタイプだけにコース不問で面白い存在となりそう。自力が可能な伸び型のパワフルモーター38号機は関野文が手にした。他では出足型の53号機は角ひとみ、実戦足が仕上がる57号機は岩崎芳美と両ベテランとタッグ。良機を味方に巧みな走りで見せ場を存分に作ってくれるはずだ。

前検日は強風のため、スタート特訓は行われず安定板が装着された中でタイム測定のみが行われた。トップタイムを計測したのは6.69をマークした武井莉里佳。どちらかと言えば伸びが付きにくいモーター27号機の素性を考えればいい傾向にありそう。6.71には小池礼乃、山下夏鈴、山田理央の3名が続いた。小池の33号機は伸び系統が上々のモーターで額面通り。こちらは節間通して楽しみは十分。山下、山田は中堅どころのモーターだけに好材料となるか。両者ともに持ち前の強気な攻め立てに期待は高まる。