高配当続出の今シリーズを象徴するように、予選首位争いも得点率7.33で3名が並ぶ大混戦。そんな中、予選ラストを白星で飾った山口が、着位差で1位通過を決めた。舟足に威張れる部分はないが、インからのスタートは早くて正確。外に仕事をさせず押し切るとみた。前本は減点こそあったものの、行き足から伸びはトップ級。カドからダッシュ鋭くノゾけば、ハンドルさばきは自在、逆転の可能性は十分にある。一番差しから粘る井口。船岡にも展開が向きそうで軽視はできない。

田中辰彦のピット離れが僅かに遅れ、すかさず前本が3コースを奪取。進入隊形は1243/56となります。山口が真っ先にスリットを駆け抜けますが、カドから伸びてきた船岡が鮮やかにまくり差し！　艇団を割ってトップに躍り出ます。山口が直線で追走するも、船岡は次コーナーで更にリードを拡大。以降も隙を見せずに走り切った船岡がシリーズ3つ目の白星を獲得し、優勝戦へと駒を進めています。