準優勝戦3番勝負はすべてイン逃げ決着。よってV最短距離の1号艇をつかんだのは、山口支部・若手売り出し中の佐々木。6枠の北川の前づけが絡み、起こし位置はやや深めとなり楽なイン戦ではなさそうだが、回った後の加速感は素晴らしく、1マークさえ先に回れればG2タイトルに加え来年3月のSG戦出場キップを手にする逃走劇は可能だ。スタートは切れている井口は2コースから佐々木にスリットで圧力をかけて自在さばき。実戦足が軽快で安定した航跡を刻む中田も展開ひとつで突き抜ける機技は備えている。

展示同様に北川が動きを見せ、進入は1236/45の隊形に。渾身のスタートを放った井口がノゾいていきますが、佐々木が1マークまでに追いついて先に回ります。すかさず井口が差しハンドルで応戦も佐々木には及ばず。佐々木は続く2マークも全速で旋回してその差を広げていきます。見事に逃走劇を披露した佐々木が勝ち名乗り。モーターボート誕生祭を制覇し、自身2度目の優勝を果たしています。