準優をトップスタートから力強く逃げ切った稲田が、優勝戦の絶好枠を奪った。予選トップ通過の舟足は本物。出足を中心に仕上がりは文句なし。最後も鋭いスタートを決めて外の攻めを封じる。モーターの底力なら市橋も負けていない。1マークまでにノゾけば、ジカまくり、鋭角差しの両面策で逆転を狙う。準優同様にまくり勝負を打つ興津。展開を突くのは吉川だが、大外枠でも地元の須藤が意地みせる。

ピット離れで谷村がやや後手を踏み、1235/46の隊形に。インからトップタイミングで駆け抜けた稲田が先マイを放ちます。付け入る隙を与えないターンを繰り出してあっさりと抜け出した稲田は早くも独走スタイルへ。丁寧な航走で後続との差をキープします。最後までリードを守り切った稲田が真っ先にゴールラインを通過。文句なしの逃走劇を披露した稲田が自身初となるG1制覇を成し遂げています。