the TALK

第20代目のメモリアルウイナーへ。福井支部ツートップが実力レーサーたちを迎え撃つ!
地元ツートップ the TALK
なかじま こうへい
1979年(昭和54年)11月8日生まれ。福井支部・84期。
99年5月、三国でデビュー。2001年8月、江戸川・タイトル戦で初優勝。07年7月、三国・MB大賞でGI初優勝、10年12月、住之江・グランプリでSG初優勝を飾った。今垣とともに福井支部の看板レーサーとして活躍中。
いまがき こうたろう
1969年(昭和44年)9月18日生まれ。福井支部・63期。
88年11月、三国でデビュー。90年10月、蒲郡・一般競走で初優出、初優勝。96年12月、下関・周年記念でGI初優勝、99年3月、児島・クラシックでSG初優出、初優勝。「北陸のエース」として福井支部を引っ張る。

17年ぶりに三国で開催されるSGオーシャンカップが迫ってきた。地元・福井支部からは今垣光太郎と中島孝平が出場する。北陸のエースとして支部を引っ張ってきた今垣、その今垣を目標に走ってきた中島、2人に共通するのは「諦めない姿勢」だ。地元ツートップが、持ち味の粘り強いレースでシリーズを盛り上げる。

(インタビュー&構成/『マンスリーBOAT RACE』桧村賢一&河村公詞)

今垣 三国でSG開催と知ったとき、孝平と僕は出場しないといけないと思った

中島 実は、三国のオーシャンカップ開催をどこで知ったか、はっきり覚えていないんですよ。その話を聞いてからも、あまり意識しなかったし・・・。「成績が良ければ出場できるかな?」というくらいで(苦笑)。

今垣 僕は記者さんからの電話で知ったんだけど、「何としてでも出場権を獲る!」と気合が入ったし、孝平と僕は絶対出場しないといけないと思った。何と言っても17年ぶりの三国のSGだし、2人で地元のファンの皆さんの期待に応えなくてはと・・・。

中島 17年前は、僕はまだ選手になっていなくて、本栖(研修所)で訓練中でした。その頃の今垣さんは、僕からしたらもう"遠い存在"でした。凄すぎて。

今垣 でも、選手になった最初の頃から孝平は努力の量が半端じゃなかったよね。プロペラもよくやっていたし、水面にもたくさん出て練習していた。我慢強さもあるし、これは必ず結果を出すなと思った。

中島 僕がSGやGIに出場するようになって、2人で一緒にいることが増えて、ようやく「今垣さんみたいになりたい」と思えるようになりました。それまでは本当に"憧れ"って感じで、遠い存在だったんですよ。
 今は、地元戦では今垣さんに勝ちたいという気持ちでレースをしています。三国で一番強いのは今垣さんなので。

今垣 僕だって、孝平には負けたくないという気持ちで走っているよ。

中島 今垣さんを100%コピーできればと思うけど、僕にはできない

中島孝平

中島 今垣さんのレースに対する諦めない姿勢は、本当に凄いです。モーターが出ていなくて、着順が悪いときってあるじゃないですか。そういうときって、何もかも投げ出したくなるほど悔しくて仕方ないのに、今垣さんは真っ先にボートを拭きに行くでしょう? どんな状況でも、プロとしてやらなければいけないことは必ずやる。

今垣 孝平もそんな感じだと思うけど?

中島 そんなことないですよ。今垣さんは休みたいときも、休まないじゃないですか。僕だったら「少し休もうかな」と思ってしまいます。

今垣 孝平の諦めない姿勢の凄さは、僕以上だと思うけどな。粘っこいのは・・・、2人ともかな(笑)。

中島 今垣さんを100%コピーすることができたら良いなといつも思うんですけど、僕にはできません。

今垣 地元を走るときは、気の抜けたレースはできないという思いが強くなる

今垣光太郎

今垣 孝平もそうだろうけど、三国の平均STはほかのレース場より早くない? 僕は地元を走るときは、気の抜けたレースはできないって思いが強くなるから、それがスタートにも出るのかな。2人で「今節はあんまりスタート行かんぞ」って話していても、レースになると結構キワまで行っていたり(苦笑)。

中島 地元で感覚がつかみやすいのはあるとは思うんですけど、「スタート行けます!」とは言えませんねえ。

今垣 モーター抽選とか、くじ運はどう?

中島 くじ運は結構良い方ですよ。ガラガラを回すときも特にこだわってなくて、そのままグルグル~ッて回しています。一度、丸亀のSGで良いモーターを引いて注目されたことがあったんですけど、結果は全然ダメでした。そこが自分の弱い所・・・?

今垣 僕はあんまりくじ運が良くない。お守りを持って回していた時期もあったけど、あれは効果なかった。1回も良いモーターが引けなかったから(苦笑)。でも、記念で優勝するときは大体良いモーターだったりするなあ。

中島 記念クラスの選手は、自分の

中島 モーター成績の善し悪しだけでなく、調整の方向性や乗り心地が自分に合う、合わないって感じ、ありますよね? ハンドルとレバー操作が全くかみ合わなくて、それが前節の優勝モーターだったとしても、前操者と乗り方が違うから自分には合っていないというような・・・。

今垣 そうだね。ときどき、「前操者の人は、この乗り心地で何でこんな良い成績が獲れたんだろう?」って思うことはあるもの。

中島 記念クラスの選手は自分の"型"を持っていますよね。だから、すぐに自分の型に合うように調整できる。一般戦の選手は調整が合っていない状態で乗っているので、こちらが多少合っていない状態でも出ているように見えたりするんですけど、記念は違いますね。

今垣 僕の場合は、そのまま乗ることはなくて、プロペラの形を見たり、しばらく試運転をしたりして合わせていくのがパターン。それが僕なりの"型"なのかもしれない。

今垣 悪いモーターを引くと悪循環になり、1節間が本当に長い!

中島 僕は今年の前半、一般戦回りをしていました。昨年、浜名湖周年の準優でフライングしたので、そのペナルティーです。一般戦ではプロペラ調整とか外周りの調整などを試していました。プロペラで凄く悩んでいたので、結果的には良かったのかなと思います。

今垣 今年の僕は、成績の波が大きい。冬場はプロペラが合っていて、宮島と三国の周年で優勝したけど、クラシック、オールスターとSGでは結果が残せていない。暖かくなってきたからゲージも変えないといけないしね。最近、悪いモーターを引いたことは?

中島 最近だと津のMB大賞ですね。GW戦で乗った地元の新田(雄史)君が、「このモーターはひどいです」って"逆"推奨してくれるくらいのモーターでした(苦笑)。
 それを聞いて「うわ~!」と思ったんですけど、プロペラを叩いたら3日目ぐらいから手応えが良くなって、スタートさえ決まれば大丈夫っていう感じになりました。いくらプロペラを叩いても、モーターが出てくれなかったらヘコみますけどね。

今垣 僕は悪いモーターを引くと大体ダメ。モーターが出ないとスタートも決まらなくなるし、スタート遅れをカバーするだけのモーターパワーがないからレースに参加できないし、気持ちも落ち込んでくるし、悪循環になってしまう。1節間が本当に長い!
 逆に、良いモーターを引いたときはスタートが早くなるし、中の上ぐらいの仕上がりになると気持ちも入るから成績も良くなる。うまく行けば上位クラスまで仕上がることもあるしね。悪いモーターを引いて上位クラスに仕上がるのは、年に1回もないけど(笑)。

中島 出力低減モーターは早く自分の感覚をつかみたい

中島 それでも、今垣さんは常にどうしようか考えていますよね。諦めることがないので、凄いと思います。

今垣 確かに、いろいろ考えられる限りの調整をするね。それでモーターを壊してしまうこともあって、結果として悪くなることも結構あるけど、そのスタンスはSGでも一般戦でも一緒。

中島 三国でも4月から使っていますけど、出力低減モーター(ヤマト331型)の感触はどうですか?

今垣 重たさと力のなさを感じる。そこが前のモーターとの大きな違いかな。慣れるしかないとは思ってるけど。

中島 僕は、スタートとターンに違和感があります。特にターンの出口で力がないなと感じます。これから気温も上がってますますパワーが落ちてくるので、その点もしっかり考えていかないといけない。早く自分の感覚をつかみたいですね。

今垣 僕は、気温が上がる7月、8月は好きだけど、出力低減モーターはパワー差があるから、足合わせでやられると「あれれっ?」って思っちゃう。今回のオーシャンカップでも、トップクラスのモーターじゃなくても良いから、中より上のモーターを引きたいね。どうにもならないモーターだけは引きたくない(笑)。

今垣&中島 三国・オーシャンカップの目標は、もちろん優勝!

中島 最近、今垣さんも含めて、モーターを伸び型に仕上げる人が3カド(3コースでダッシュに引くこと)って、やっていますよね。僕の場合はスタートに自信がないし、伸びていくような仕上がりにならないので、やりませんけど。

今垣 3カドにしても、今のモーターではなかなか捲れないね。3カドのメリットが生かせるのは"伸びが来ているとき"で、"スタートは全速で行くこと"が条件になる。スタートを全速で行けることは滅多にないし、3カドにしている時点で1、2コースは浅い進入になるから、スピードの乗ったスタートを決めてくる。チルトを0度にして伸びをつけようと思っても、今のモーターじゃ全然伸びない。逆に悪くなることもあるくらい(苦笑)。

中島 それ、よく言いますねえ。2月の周年とか、結構3カドで結果を出しているじゃないですか(笑)。

今垣 結果に結びつくことは、何でもするよ。当然、オーシャンカップでもね。孝平もそうだろう?

中島 もちろん。目標は優勝ですから。

今垣 僕ももちろん、目標は優勝。17年前の三国のオーシャンカップのときはドリーム戦に乗るほどの選手じゃなかったのに乗らせてもらって、でも準優に進出することができなくて、凄くヘコんだ。そのリベンジもあるし。でも、いつも気持ちが入りすぎて失敗しているから、冷静に行かないとね(笑)。

中島 僕は、ここで優勝すれば年末のグランプリ出場が見えてきます。

今垣 地元2人でオーシャンカップを盛り上げて、2010年のように、また一緒にグランプリに出場したいね。

中島孝平
中島 孝平 選手 データ室
(2015年6月10日現在)
◆通算成績

出走回数 優出 優勝 2連率 3連率
通算 3,975回 168回 44回 50.1% 69.5%
SG 435回 8回 1回 37.5% 59.5%
GI 1,178回 31回 6回 40.9% 60.7%
◆全国成績(最近3節)
15年 6月  津  GII・MB 3 5 6 3 3 2 1 3 4
15年 5月 大 村 SG・オールスター 1 5 5 5 3 2 1 3 3
15年 5月 丸 亀 GI・周年 失 4 2 2 2 1 4 4 4
◆三国成績(最近2節)
15年 5月 タイトル 1 4 1 1 2 5 2 4 2 3 2 1
15年 3月 W優勝戦 2 1 1 1 1 1 3 2 1 1
レース写真
今垣光太郎
今垣光太郎 選手 データ室
(2015年6月10日現在)
◆通算成績

出走回数 優出 優勝 2連率 3連率
通算 5,569回 267回 90回 53.7% 68.8%
SG 950回 32回 8回 43.1% 58.8%
GI 2,186回 88回 26回 48.8% 65.7%
◆全国成績(最近3節)
15年 5月 大 村 SG・オールスター 6 5 1 5 6 5 4 6
15年 5月  津  GI・周年 2 2 2 6 2 3 3 2 3
15年 5月 三 国 タイトル 2 2 1 2 2 2 1 2 1 1 2
◆三国成績(最近2節)
15年 5月 タイトル 2 2 1 2 2 2 1 2 1 1 2
15年 2月 GI・周年 1 3 1 1 4 6 1 1
レース写真

SG OCEAN CUP (オーシャンカップ) 歴代優勝者

回 開催年 開催場 優勝者
第1回 1996年 住之江 野中 和夫
第2回 1997年 平和島 熊谷 直樹
第3回 1998年 三 国 松井  繁
第4回 1999年 若 松 田頭  実
第5回 2000年 宮 島 西島 義則
第6回 2001年 尼 崎 石田 政吾
第7回 2002年 若 松 植木 通彦
第8回 2003年 蒲 郡 辻  栄蔵
第9回 2004年 若 松 田村 隆信
第10回 2005年 桐 生 江口 晃生
第11回 2006年 若 松 松井  繁
回 開催年 開催場 優勝者
第12回 2007年 桐 生 魚谷 智之
第13回 2008年 蒲 郡 松井  繁
第14回 2009年 若 松 菊地 孝平
第15回 2010年 まるがめ 石野 貴之
第16回 2011年 蒲 郡 佐々木康幸
第17回 2012年 尼 崎 井口 佳典
第18回 2013年 若 松 松井  繁
第19回 2014年 まるがめ 吉田 拡郎
第20回大会 三 国 優勝戦
2015年7月20日(祝)・第12レース



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