マスターズの3連単攻略法

マスターズの3連単攻略法

全盛時の経験値と実力の差は埋められない。
勝ち上がるのはSG・GIで活躍してきた"若手"だ!


実力上位の選手が実力どおりに勝つ

GI第1回競艇名人戦のポスターのモデルは横山やすしさんだった。住之江で初開催というイメージにすごく合っていた。喜多條忠さんがテーマ曲『名人』の詞を書き、鳥羽一郎さんが歌った。第1回大会は「鉄人」高山秀則が全勝優勝している。その競艇名人戦が、第12回大会から"競艇"が取れて名人戦になり、第15回から「マスターズチャンピオン」と名称が変わった。

「マスターズチャンピオン」になってからの優勝者は、第15回(唐津)が金子良昭、第16回(児島)が今村豊、第17回(びわこ)が田頭実と、勝つべくして勝ったという選手たちである。3大会とも準優進出戦制で行われた。金子の4日目・準優進出戦以降の枠番は[1][3][1]、今村は[1][1][1]、田頭は[1][1][2]だった。いずれも予選で高い得点率をマークし、4日目以降は好枠を手にしての優勝だ。

第15回大会から4日目に「準優進出戦」が行われていたが、今回の第18回大会は準優進出戦制を採用しない。SGや周年記念などと同じく4日目までが予選、5日目にベスト18による準優勝戦が行われる。

勝ち上がりシステムが違っても、マスターズに出場する選手の実力差は歴然だ。勝負所で2コースから外の選手が生き残るためには、難しい内を潰しに行くよりも外を潰す方が確実である。それが結果として、勝負所のインを強くする。予選得点率上位で準優に進んだ選手が、そのまま勝ち上がっていくだろう。予選得点率1位で通過し、準優1号艇で1着、優勝するという王道のパターンに、誰が乗るかである。

今やA級でないと出場できなくなっているマスターズだが、選手間のレベルの違いは埋めようがない。一般戦で勝率を稼いでA級を維持している選手と、SGやGIに呼ばれている選手ではモーターの調整やターンスピード、勝負強さなど、さまざまな面で開きがある。最近のレースはモーター性能が前面に出るが、マスターズに限っては例外に近い。それがわかっていれば、舟券作戦の方向性が見えてくる。

準優勝戦の枠番で勝つ選手が読める

昨年大会の優出選手の準優進出戦、準優勝戦、優勝戦の枠番を見ると、優勝した田頭は[1][1][2]、2着の平石和男は[2][2][5]、3着の今村は[1][1][4]、4着の西島義則は[1][1][1]、5着の小畑実成は[3][2][6]、6着の三角哲男は[1][2][3]。準優進出戦で1号艇を手にした田頭、今村、西島、三角の4人全員が優勝戦に乗っている。準優進出戦で1枠になるのは予選3日間の得点率4位まで、つまり予選の舟券貢献度の高い選手である。また、優勝選手も全員が準優進出戦で1号艇だったというところも興味深い。今回も3日目終了時点の得点率上位者が優出、優勝すると考えて良いだろう。

この結果から「あらかじめ優勝候補を絞っておき、その選手を買い続ける」という方法が有効と考えられる。

優勝条件は40代&SG・GI優勝歴

最近のマスターズ初優勝時の年齢は西島義則が48歳、今村豊が49歳、江口晃生が48歳、金子良昭が49歳、田頭実が49歳と圧倒的に50歳未満、それもSGやGIで優勝している選手が多い。ここらはターンにスピードがある。周回展示を見ていても、違いのわかる選手と言えるだろう。

もう一つ条件を加えるなら、強さを維持できている選手になるか。11月以降の勝率で6.50は欲しい。該当する選手をピックアップすると8名いた。

マスターズでは、限られた選手しか優勝戦に乗って来ない。そして、優勝戦に乗ってくるであろう選手の条件は「今期勝率6.50以上」「50歳未満」「SG・GI優勝歴」だ。ワースト機を引かない限り、ここらの選手が各レースで上位着順を独占してくれる。迷うことなく舟券の対象にすることだ。

今期勝率6.50以上
50歳未満&SG・GI優勝歴のある選手
登録番号 選手名 年齢 今期勝率 SG優勝 GI優勝
3514 山一 鉄也 49歳 7.20 0回 1回
3304 烏野 賢太 49歳 6.95 2回 14回
3541 三嶌 誠司 48歳 6.91 1回 6回
3327 野長瀬正孝 49歳 6.89 0回 5回
3522 長溝 一生 48歳 6.59 0回 1回
3349 吉田 一郎 49歳 6.55 0回 1回
3360 原田富士男 48歳 6.54 0回 2回
3543 福田 雅一 48歳 6.52 0回 3回

[2017年3月5日現在]



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