舟券攻略のポイント
桐生のインは技術が必要
桐生ボートは全国24場で最北端に位置する。冬から春先にかけて、赤城おろしと呼ばれる北からの強い追い風が吹くが、夏場は穏やかな水面状況になることが多い。最近6ヵ月のイン1着率は50%以上と、全国的に見ても標準。しかし、この数字はA級シード番組や、安定板使用となった荒水面でのレースを含めている。気象が落ち着く夏場は、普段よりイン勝率が下がると思って良い。原因は水面とモーター特性にある。
阿左美沼貯水池をコースとして利用しており、海水と比べると浮力の少ない淡水である。水は硬く、水面は広い。風さえなければ握り合戦となるのが桐生の特徴だ。また1マークがホーム側へ寄せられており、回りシロは少ない。インの走り方には高い技術が要求される。
標高の高さ=気圧が低いことも他場と大きな違い。選手からは「全く回転が上がらない」とのコメントも多く、行き足と出足に影響が出やすい。特にスロー域での起こしが甘くなり、ダッシュ勢に勝機がみえてくる。
平均STより節間STを重視
3連単の傾向としては、実力が互角の条件ならイン中心となるが過信は禁物。気温が高くなるとモーターの性能差が出やすい。特に現行モーターで最も差が出るポイントは伸びと言われる。このモーター評価にスタート力を加味して舟券作戦を立てたい。
桐生では選手の平均STよりも、そのシリーズで仕掛けが決まっていることが重要となる。3、4コースの速攻が決まれば、続くのはスジの外枠。インからの立て直しは難しいと見るべき。
桐生不動のエース・61号機
モーターは昨年12月27日が初下ろし。約半年が経過したが、不動のエースは61号機だ。6月3日現在で11節使用して、節イチクラスの動きになったのはなんと7回。唯一、2連率50%を超えるモーターとして、選手間では羨望の的となっている。
凍結防止用の温水パイプが5月29日より外されて多少の相場変動はあるが、30号機、28号機はつねに上位グループに入る。
注目はGWシリーズ優勝の山崎智也が使用した18号機。エース級の伸びを誇り、上昇度で狙うならここか。

61号機 | 2連率 52.4% |
勝率 6.38 |
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18号機 | 2連率 44.3% |
勝率 5.91 |
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30号機 | 2連率 48.7% |
勝率 6.29 |
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