総展望

SGグランプリ&シリーズ戦 総展望

長谷 昭範 ●『スポーツ報知』

グ ラ ン プ リ

3分の1が初出場とフレッシュな大会

春には特別戦V3の馬場貴也(滋賀)が、超絶ターンでダービーV。グランプリを前にしてギアを上げてきた。山口剛(広島)はGIVは1回だが、SGは4優出と1年を通して安定した強さで2位。大村はGIVあり、最後に笑いたい。

発祥地の看板を背負う原田幸哉(長崎)は大村GPにかける思いは一番。SG優勝戦で惜敗続く菊地孝平(静岡)や、メモリアル優勝戦Fの白井英治(山口)にも最後は笑ってほしい。初出場は6人。遠藤エミ(滋賀)が発祥地で再びヒロインになれるか。

シ リ ー ズ 戦

トライアル1st敗退組のVは2回だけ

GPが18人制になったのが2014年の29回・平和島大会から。意外にもトライアル1stからのGPシリーズ優勝者は、19年の馬場と21年の新田雄史しかいない。実力から言えば、中島孝平(福井)、太田和美(大阪)、平本真之(愛知)、井口佳典(三重)らがV候補。九州地区での開催でもあり、岡崎恭裕(福岡)、篠崎元志(福岡)、前田将太(福岡)にも期待する。

インが強い大村水面。冬場の強い北風対策として、1マークにも防風ネットが新設された。強い向い風が減れば、イン有利に拍車が掛かることだろう。

ただ、対岸からの横風を遮ることはできない。横風が吹く時は、出足がしっかりしていないと2コース差しは決まりづらい。冬場は1-2決着が減る。握って回れる3コースに注目を。