総展望

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長谷 昭範 ●『スポーツ報知』

初物づくしの22年クラシック?

長崎支部の意地を見せたい原田幸哉

vs当地実績十分の白井英治と毒島誠

原田幸哉 22年最初のSGはボートレースを初めて開催した大村で行われる。大村では初のクラシック。ナイターのクラシックも初めてだ。青天のへきれき。GI地区選手権の結果を受けて正式メンバーが決まったと思われたが、突然の「峰竜太欠場」の知らせ。優勝争いは大激戦の様相となった。

白井英治 地元代表として強い気持ちで挑むのが原田幸哉(長崎)だ。当地ではGIV4の実績。長崎支部に移籍する前も2回勝っている。昨年はデビュー地の蒲郡でメモリアルV。「今年は大村のグランプリが目標」と即答する。発祥地で初のグランプリに地元不在というわけにはいくまい。第二の地元で気合が入る。優勝して早々とグランプリ出場を決めるか。

毒島誠 白井英治(山口)も大村はGI2回を合わせて5回の優勝を誇る。とにかく当地ではスタートをバチバチと決めて、強い走りを見せてくれる。ナイターキング・毒島誠(群馬)も19年メモリアルでV、20年ダービーでは準Vと大村では実績を残している。どちらも舟足をトップ級に仕上げていた。このクラシックでも強さを見せつけるか。

西山貴浩 昨年はSG初優勝者が不在だったが、クラシックは代替開催の東日本復興支援競走を含めると30名がSG初優勝を飾っている。西山貴浩(福岡)、丸野一樹(滋賀)らだけでなく、平高奈菜(香川)、遠藤エミ(滋賀)、守屋美穂(岡山)には女子初のSGVという夢も。また、クラシックは一般戦からの勝ち上がり組の腕試しの大会でもある。SG初出場の中では藤山翔大(大阪)の仕上げにも注目したい。

大村のイン1着率は一時期より下がったが、全国的に見れば強い。特に風が弱くて水面が良い時は逆らえない。温水パイプが着いている時期は、夏場より伸びの差は縮まる。スタートが揃うメンバーなら「オオムラ春のイン祭り」だ。

出目としては1-5は回収率が高い。4カドが攻めて展開をズバッと突くのが5コース。長崎の「イチゴ」はおいしいよ。

最近6ヵ月 進入コース別成績 (2021年8月1日〜2022年1月29日/1,317レース)
進入コース 勝率 1着率 2着率 3着率 平均ST 決まり手別1着回数
逃げ 捲り 捲り差し 差し 抜き 恵まれ
1コース 8.45 63.4% 15.8% 7.4% 0.14 803回 22回 3回
2コース 5.47 11.1% 24.5% 20.6% 0.16 35回 93回 15回 3回
3コース 5.40 10.4% 24.2% 19.4% 0.15 43回 58回 14回 18回 4回
4コース 5.03 9.5% 17.7% 21.5% 0.15 63回 29回 17回 13回 3回
5コース 4.15 4.4% 13.4% 18.1% 0.16 16回 33回 4回 5回 0回
6コース 3.03 1.8% 4.8% 13.6% 0.17 8回 11回 1回 3回 0回