大村は1コースが強い。

競走水面橋口　文子●『西日本スポーツ』

大村ボートの最近のレース傾向は、やはりインが強い、ということ。半年間（2020年4月1日〜9月2日まで）のイン1着率は64.9%、2連率は80.3%、3連率は86.9%。全国トップは徳山（イン1着率68.2％、2連率82.0%、3連率88.5%）に明け渡したが、それに次ぐ数字だ。もちろん、インに主力選手が置かれる番組が多いというのもあるが、たとえB級でもモーターが戦えるレベルであれば、1Mを先取りそのまま押し切るシーンも多々ある。そのため、選手の実力差が少ないSGやGIでの舟券作戦では、インを軸に組み立てることが特に必須となる。基本的には内枠中心の舟券作戦になるが、外に伸び仕様の選手がいる場合は、2、3着に押さえておくと思いがけず配当が良くなることもあるので、展示気配にも注目したい。

こうしたインが強い大村で波乱が起こるとすれば、進入が乱れた時と、強風で水面が荒れた時。前付けに動く選手がいて、内の進入が深くなると、逃げが決まらないことがある。また、風が強くて水面に白波が立つような状態の時も、インが弱くなる傾向があり、高配当が飛び出すケースがある。進入隊形や水面状況をしっかり見極めるのは、舟券作戦において重要なカギになる。

最近6ヵ月 進入コース別成績（2020年3月1日～8月31日/1,092レース）

進入コース	勝率	1着率	2着率	3着率	平均ST	決まり手別1着回数
						逃げ	捲り	捲り差し	差し	抜き	恵まれ
1コース	8.72	65.2%	15.1%	7.0%	0.14	676回	-	-	-	30回	1回
2コース	5.80	11.9%	27.7%	18.6%	0.16	-	24回	-	91回	14回	1回
3コース	5.56	8.6%	26.1%	21.4%	0.16	-	30回	40回	10回	13回	1回
4コース	4.93	9.7%	14.0%	20.9%	0.16	-	39回	24回	28回	12回	3回
5コース	4.23	3.9%	11.5%	20.4%	0.17	-	7回	25回	3回	6回	1回
6コース	3.11	1.2%	5.9%	12.0%	0.18	-	4回	6回	0回	3回	0回

開催期間中の潮汐表