大村と言えばイン。夜はもっとイン。
ただし、2マーク逆転劇には要注意！

夜のインは最強以上の強さ！?

大村ボートと言えば「イン最強水面」だ。今年のイン1着率69.4%、直近の令和以降も69.7%と全国平均の55%を大きく上回る。

その要因は、大村ボートは北西から風が吹くケースが多いこと。1Mは向い風へ向かってターンするだけに、握って回っても舟が返ってくる。

さらに、地元の若手選手からは「大村のインは強い。夜になると水面が良くなるので、もっと強くなる」とのコメントもあり、今回もインコース主体の舟券作戦となりそうだ。

スタートのバラつき、2M逆転劇に注意

ただ、夏場に入ってからは気温や湿度の上昇に伴って「スタートが届かない」「押しが弱い」との声も聞かれる。モーターの仕上げ次第ではあるものの、スタートがバラつくレースが増えている点は見逃せない。

また、2マーク側の防波堤の下部が開いており、目には見えにくい独特のうねりが発生する。そのため、思い切って攻めに出た選手が大きく流れて逆転を許す場面も。スタート展示などの動きは要チェックだ。

34号機＆49号機がエース格

大村のモーターは2月19日が使い始め。7月28日現在での2連率トップは34号機の58.8%だ。つねに出足、行き足は安定した噴き上がりを見せている。また、49号機は2連率こそ43.2%ながら行き足から伸び足はかなり強力。巧く調整が合えば節イチ級に仕上がる。この2基がエース格だ。

ほかでは、23号機も実戦足は軽快だし、38号機は好バランスに仕上がる。40号機はスリット近辺の動きが強力だ。6月に安田政彦が大整備を行ってからパワーが急上昇している12号機にも期待したい。

最近6ヵ月進入コース別成績（2019年2月1日〜7月28日／1,236レース）

進入 コース	勝率	1着率	2着率	3着率	平均 ST	決まり手別1着回数
						逃げ	捲り	捲り差し	差し	抜き	恵まれ
1コース	8.77	68.5%	14.9%	7.0%	0.14	814回	−	−	−	27回	0回
2コース	5.71	12.5%	26.4%	20.5%	0.16	−	31回	−	101回	19回	3回
3コース	5.45	9.3%	24.9%	22.7%	0.16	−	27回	58回	9回	17回	3回
4コース	4.82	6.4%	17.2%	22.9%	0.17	−	28回	24回	13回	13回	1回
5コース	3.97	3.3%	11.4%	16.6%	0.17	−	6回	23回	4回	7回	1回
6コース	2.82	0.6%	5.7%	10.7%	0.18	−	2回	3回	0回	1回	1回

『西日本スポーツ』橋口文子記者 推奨の10モーター

2019年7月28日現在

●大村はチルト1.5度まで使用できます。

モーター 番号	2連率	（順位）	ワンポイントチェック
34	58.8%	（1位）	初下ろしから高評価。出足を中心に軽快な動き
25	45.8%	（3位）	出足、伸びのどちらにも調整可能。素性自体◎
12	44.2%	（6位）	バランス型で全体に上位。選手問わず出る良機
49	43.2%	（7位）	誰が乗っても実戦足が良く、上位級に仕上がる
76	41.3%	（10位）	温水パイプが外れてから上向き。レース足軽快
28	36.6%	（22位）	4節連続で予選突破。出足寄りだが伸びも良好
71	33.9%	（29位）	本体自体が良い。乗り手により特徴は変化する
59	30.1%	（40位）	7月の大整備から気配が一変。伸び中心に良い
33	24.7%	（57位）	ここ数節は伸びが目立っているが、出足も上々
54	24.5%	（59位）	出足系統が目立つが、乗り心地にやや難がある