大村のコース&モーター
季節が変わっても、風向きが変わっても、
60%超のイン1着率は揺るがない!
相変わらず"イン最強"の大村
大村のインが強いことは全国的に知られている。最近1年間のイン1着率は61.6%。60%を超えるレース場は、全国でも大村だけだ。ちなみに全国平均が50.9%。いかにインが強いかをこの数字が示している。
冬場は北風(ホーム左向かい風)が吹く日が多いと思われがちだが、風向きがコロコロ変わるのも大村水面の特徴。昨年の冬場(15年11月~16年2月)のイン1着率は60.5%と、インの強さに大きな差は出ていない。全国の強豪が集まるSGともなればスタートも揃いがちだから、イン優位の傾向に拍車がかかるのは当然と言えば当然だ。
とにかく、大村では1号艇(=インコース)を度外視した舟券はよほどのこと、例えば1号艇の起こしが悪く、スタートで立ち遅れる可能性があるケース以外は無謀と言って良い。
センター勢のスタートに注目
パターンとしては1号艇の逃げに2号艇は差し、3号艇は捲りか捲り差し、その状況を見て4、5、6号艇は差しか外マイの選択となる。もしくは4号艇のカドがスタートを決めた場合、スタートで出切ってしまえば捲り、内が伸び返すようなら捲り差しでの頭狙いとなる。
意外と多いのは、4カドのスタートに合わせて3コースが先捲りでの攻め。この場合は4、5、6コースは差してバック浮上を狙う。本命の1号艇の逃げが決まっても外枠3選手の絡みで意外とおいしい配当につながるケースだ。
水面特徴としては2マークのうねりがある。2マークは防波堤の下が外海と繋がっていて目に見えないうねりが生じる。そのため、握って回る選手はサイドが外れて流れるケースがよく見られるのだ。選手にとっては鬼門の2マークと言えるかもしれない。思わぬ逆転劇が見られる2マークの攻防は迫力満点だ。
大村双璧は「44」と「21」
モーターに関しては3月の初下ろしから既に約10ヵ月を経ての開催で、相場もしっかり固まっている。
2連率上位から探れば1位の「44」号機、4位の「21」号機が大村双璧モーターと言えよう。3位の「53」号機は乗り手に恵まれた感があって伸びの良い時期もあったが、現況では中堅上位の評価が妥当と思われる。おおむね40%を超えるモーターは水準以上と見て差しつかえないだろう。
2連率40%を切るモーターで注目したいのは37%の「32」号機だ。初下ろし数節は伸びが目立っていたが、徐々に出足型にシフト。優出8回と多く、安定感抜群のパワー機と言って良いだろう。