直前インタビュー

直前インタビュー 今村暢孝

いまむら のぶたか
1965年(昭和40年)1月19日生まれ。福岡支部・59期。
1986年11月、芦屋でデビュー。91年7月、児島・一般競走で初優勝。96年9月、大村・周年記念でGI初優勝。93年10月、戸田・全日本選手権でSG初出場、97年8月、若松・MB記念でSG初優出。ボートレース界を代表する個性派レーサーの一人。

 今村暢孝のGI名人戦デビューは48歳となって3ヵ月目の前回のびわこ大会で、ドリーム戦に乗っている。そのときは6号艇(3着)だったが、今回のからつ大会では1号艇。選考対象期間中の勝率が第1位ということだ。昨年10月には平和島・全日本選手権で優出もしており、マスターズ世代になってその巧腕にますます磨きがかかっている。

 かつて「今村は豊さんだけではありません」とアピールしたこともある今村だが、ファンはもうその存在をはっきりと認知している。そして、新通称名称「マスターズチャンピオン」となって最初の名人戦で、ドリーム戦1号艇から突っ走ることを期待している。

(インタビュー&構成/『マンスリーBOAT RACE』・鈴木隆史)

柔軟体操を続け体力と根気を維持

--今村選手は、日ごろからたいへん健康に気を配っておられると耳にしたことがあります。かなりいろいろなことされるのですか?

今村「自分なりに集中してやっていることは、柔軟体操ですね。それなりに効果があると思って続けていますよ」

--柔軟体操だけですか。"健康オタク"のような感じではないんですね?

今村「いやいや、そんなに言われるほどじゃないですよ。家にいるときはあれこれとすることも多いし、お酒も飲みますし・・・。体のことを意識するのは、仕事のときぐらいですね。
 原田順一さんや高山秀則さんや荘林幸輝さんなど、先輩たちがやっていたことを真似ているだけですよ」

--柔軟体操を続けていると、どんな効果がありますか?

今村「そうですねえ、この年齢になっても体が柔らかいことぐらいですかね。プロペラを叩いていて腰が痛くなったりしたときも、ストレッチで和らげていますよ。
 それに、根気というか、集中力を持続できる感じがしますね。プロペラを叩くことなんかは正解がどこにあるのか分からない作業ですから、粘りと言うか、根気を絶やさないようにすることが大切なんですけど、柔軟体操を念入りにやっていることで、その根気を維持できているような気がします」

--まだ老眼鏡"デビュー"はされていませんか?

今村「1年くらい前から細かい作業をするのが大変になってきましたので使うようになりました。
 僕はもともとスタートが早い方じゃないんですけど、それでも大時計が見づらくなってきました。若いときと違うことで一番困るのが、目ですね」

--柔軟体操は目にも良いですか?

今村「どうでしょうかね。それは関係ないと思いますよ」

九州の後輩たちからアドバイス

--前期は8点近い勝率を残され、平和島のダービーでも優出されました。リズムは上々ですね。

今村「勝率は、まあまあなんとか残せました。でも、ダービーは、準優勝戦で池永(太)君が展開を作ってくれたおかげですよ」

--外からもかなり結果を出されていますね。カド捲りもされますし・・・。

今村「いやいや、カド捲りなんかないですよ。でも、できるだけ内側のコースからと考えてはいるんですが、ダッシュ戦にも対応できるようなプロペラ調整を施しているつもりです」

--今村さんのレースで、道中で諦めるような感じのシーンをほとんど見たことがありません。

今村「それはチャンスがあれば一つでも上の着順を狙うのは当然のことですから、全部のターンで勝負する気持ちだけは大切にしています」

--記念級として戦い続けてこられた理由は、どんなところにあるのでしょうか?

今村「それは九州の若い子たちのお陰です。今は、九州の後輩たちが活躍しています。そんな後輩たちが、プロペラや整備、レースの展開やら、いろいろとアドバイスをしてくれるんです。すごく支えてもらっています。感謝してもしきれませんね」

--そうした後輩たちに負けずに、8点近い勝率を維持しておられます。

今村「まあ、あと5年くらいはA級で走りたいですね。そのあと5年くらいB級で走って、それで引退するのかな・・・。漠然とですけど、そんな気持ちでいますね」

結果を残したいからつマスターズ

--いよいよ、からつのマスターズチャンピオン(名人戦)が近づいてきましたが・・・。

今村「そうですね。まあ、昨年よりも、ちょっとだけ成績が良ければいいかなと思うぐらいですかね」

--ドリーム戦1号艇です。どんな戦い方をイメージされていますか?

今村「嬉しい反面、プレッシャーを感じます。外枠は歴代の名人ばかりですからね。ファンの方には進入から面白いでしょうけど、僕にはすごいプレッシャーです。でも、絶対に1コースだけは譲らないつもりです。深くなってもイン。それだけは心に決めていますよ」

--マスターズの出場は2回目ですが、その魅力はなんでしょうか?

今村「歴代の匠たちがいますからね。みんなが内コースを狙ってきますから、進入からピリッとさせられますよ。そういうところが、ファンの方には面白く感じてもらえるのだと思いますよ」

--コース取りは本当に予測できませんね。

今村「一つでも内側のコースから行くつもりでは走りますけど、対戦するメンバーの状態を頭に入れながら、作戦を立てたいと思っています。場合によっては、ダッシュ捲りも考えますし・・・」

--不安な点はありませんか?

今村「4月は気温が上がっていることですね。からつは1月に走ったんですが、モーターが仕上がりませんでした。マスターズの頃の気温に合わせられるかどうかが気になります」

--からつ大会での目標はいかがですか?

今村「今回はちょっとだけ結果を残したいな、と思っています。昨年のびわこ大会で江口(晃生)さんが優勝したでしょ? 僕と同世代の人が優勝したことを見て、自分ももうちょっと頑張りたいな、と」

--ありがとうございました。「ちょっとだけ」以上の結果に期待しております。

今村 暢孝 選手 データ室
(2014年3月25日現在)
レース写真
◆選手成績

出走回数 優出 優勝 2連率 3連率
通算成績 6096回 248回 58回 52.6% 67.4%
SG成績 467回 5回 0回 34.1% 49.7%
GI成績 1607回 30回 5回 41.8% 57.8%
◆全国成績(最近3節)
14年 3月 常 滑 一般競走 3 1 3 5 2 5 2 2 3
14年 2月 芦 屋 GI・地区選 1 1 2 4 4 3 失 欠 欠(帰郷)
14年 1月 唐 津 一般競走 5 3 3 1 2 1 1 5 3 5
◆唐津成績(最近2節)
14年 1月 一般競走 5 3 3 1 2 1 1 5 3 5
13年 1月 一般競走 1 2 1 1 1 1 1 1 2 2

◆コース別成績(最近6ヵ月)


コース
進入率
1着率 2連率 3連率 平均ST
1コース 26.7% 66.7% 92.6% 96.3% 0.16
2コース 30.7% 29.0% 58.1% 83.9% 0.17
3コース 25.7% 3.7% 33.3% 55.6% 0.15
4コース 10.9% 9.1% 45.5% 81.8% 0.14
5コース 5.0% 20.0% 60.0% 100.0% 0.10
6コース 0.0% - - - -



"新兵"見参!GIマスターズチャンピオン(名人戦)初出場のレーサーたち

3182
久保田美紀
(A2・群馬・49歳)

3227
長岡 茂一
(A1・東京・48歳)

3231
吉田 隆義
(A2・愛知・48歳)

3268
森  竜也
(A2・三重・48歳)

3312
新美 進司
(A2・愛知・49歳)

3339
泉  具巳
(B1・兵庫・48歳)

3391
鈴木 茂正
(A1・東京・48歳)
GIマスターズチャンピオン(名人戦) 歴代優勝者
開催年 開催場 優勝者
第1回 2000年 住之江 高山 秀則
第2回 2001年 住之江 野中 和夫
第3回 2002年 住之江 高山 秀則
第4回 2003年 尼 崎 新井 敏司
第5回 2004年 住之江 大森 健二
第6回 2005年 戸 田 水野  要
第7回 2006年 尼 崎 万谷  章
第8回 2007年 大 村 大嶋 一也
第9回 2008年 宮 島 田中 伸二
開催年 開催場 優勝者
第10回 2009年 鳴 門 山崎  毅
第11回 2010年 徳 山 西島 義則
第12回 2011年 常 滑 今村  豊
第13回 2012年 下 関 井川 正人
第14回 2013年 びわこ 江口 晃生
第15回大会 からつ
優勝戦
2014年4月20日(日)第12レース