総展望

総展望

地元女子エース格
 渡邉小野川野に期待!

森  大輔
●『西日本スポーツ』

福岡では80年代後半から2000年代前半まで女子戦を開催していなかったが、05年10月から復活。これ以降、GIを含めて34回行われたが、そのうち14回で地元勢が優勝。V率は41.2%にも上る。全国屈指の難水面での開催となれば地元勢に大きなアドバンテージがあるのは間違いない。

渡邉優美

この観点で言えば、福岡女子のエース格である渡邉優美(福岡)、小野生奈(福岡)、川野芽唯(福岡)に懸かる期待は大きい。特に2月びわこレディースASを制した渡邉は、地元3場でも福岡がホームであり照準を合わせる今回でGIウイナーの称号を得たい。

平山智加

水面実績で言えば、当地女子戦V3の平山智加(香川)が地元勢最大のライバルになりそうだが、女子戦以上に勝つのが難しい当地の混合戦でV歴がある選手も見逃せない。

直近10回の当地の女子戦で、逃げ以外の決まり手で最も多いのは“捲り”だ。うねりをものともしないスピードが物を言う水面であり、男子相手に勝ったという実績は大きな意味を持つ。

今井美亜

地元勢を含めて該当するのは渡邉、日高逸子(福岡)、寺田千恵(岡山)、海野ゆかり(広島)、淺田千亜希(徳島)、今井美亜(福井)、落合直子(大阪)。
中でもSGV10の池田浩二を相手に優勝経験がある今井は、当地では常に好走をするタイプ。近況不振とはいえ絶対に軽視は禁物だ。

プレミアムGI レディースチャンピオン歴代優勝者(第13回からGI)

開催年 開催場 優勝者
第1回 1987年 浜名湖 鈴木 弓子
第2回 1989年 多摩川 日高 逸子
第3回 1990年 多摩川 鵜飼菜穂子
第4回 1991年 蒲 郡 鵜飼菜穂子
第5回 1992年 戸 田 鵜飼菜穂子
第6回 1993年 多摩川 佐藤 正子
第7回 1994年 浜名湖 谷川 里江
第8回 1995年 多摩川 谷川 里江
第9回 1996年 戸 田 山川美由紀
第10回 1997年 蒲 郡 渡邊 博子
第11回 1998年 三 国 西村めぐみ
第12回 1999年 尼 崎 横西 奏恵
第13回 2000年 丸 亀 柳澤 千春
第14回 2001年 多摩川 山川美由紀
第15回 2002年 徳 山 岩崎 芳美
第16回 2003年 芦 屋 西村めぐみ
第17回 2004年 多摩川 海野ゆかり
第18回 2005年 大 村 日高 逸子
第19回 2006年 浜名湖 横西 奏恵
第20回 2007年 徳 山 寺田 千恵
開催年 開催場 優勝者
第21回 2008年 横西 奏恵
第22回 2009年 尼 崎 新田 芳美
第23回 2010年 下 関 寺田 千恵
第24回 2011年 三 国 田口 節子
第25回 2012年 多摩川 田口 節子
第26回 2012年 若 松 山川美由紀
第27回 2013年 鳴 門 金田 幸子
第28回 2014年 三 国 水口 由紀
第29回 2015年 丸 亀 滝川真由子
第30回 2016年 海野ゆかり
第31回 2017年 芦 屋 小野 生奈
第32回 2018年 桐 生 山川美由紀
第33回 2019年 蒲 郡 大山 千広
第34回 2020年 多摩川 平山 智加
第35回 2021年 浜名湖 遠藤 エミ
第36回 2022年 丸 亀 香川 素子
第37回 2023年 遠藤 エミ
2024年 第38回大会 福 岡
優勝戦 8月12日(月・休)・第12レース