トライアル初日 第11レース

元ボートレーサー・
芦村幸香
が分析!

出場12レーサー

こんにちは! 元ボートレーサーの芦村幸香です。今年もいよいよ女子レーサーが1年の想いを込めて走る、クイーンズCが迫ってきました。

私の中でクイーンズCと言えば2019年・徳山大会です。ゴール後に優勝した今井美亜選手と、ともに戦った1号艇の遠藤エミ選手が抱き合っているシーンに感動しました。

今年の舞台は福岡です。15年の福岡大会は川野芽唯選手が地元でVゴールを決めました。今年はどんなドラマが見られるでしょうか。

プレミアムGI
クイーンズ
クライマックス
勝ち上がり方式
12月29日
(水)
[2日目]
12月30日
(木)
[3日目]
A組 前日第11レースの1・3・5着と第12レースの2・4・6着の6名
B組 前日第12レースの1・3・5着と第11レースの2・4・6着の6名
12月31日
(金)
[最終日]
1号艇 2号艇 3号艇 4号艇 5号艇 6号艇
クライマックス
優勝戦
得点率
1位
得点率
2位
得点率
3位
得点率
4位
得点率
5位
得点率
6位
順位決定戦 得点率
7位
得点率
8位
得点率
9位
得点率
10位
得点率
11位
得点率
12位
トライアル初日 12月28日(火)・第11レース
 
全国2021年6月1日~11月28日/最近6ヵ月 福岡2018年12月1日~2021年11月26日/最近3年 コース別成績2021年6月1日~11月28日/最近6ヵ月
1号艇
4450ひらたか なな
平高 奈菜
(A1・香川・34歳)
2021年獲得賞金 46,525,000円(2位)
「今年は地元・丸亀で開催された全国BR甲子園で、初めて男女混合の特別戦で優勝戦に乗れたことが嬉しかったですね。11月の丸亀周年でも優勝戦(2着)に乗れたんですが、初めてってこともあって、喜びは甲子園のほうが大きかったです。優勝はヴィーナスSやAレディースで6回できたし、1年の流れは悪くなかったと思います。
 福岡は前回戦の4月ヴィーナスSで優勝できたけど、あまりイ
  勝率 2連率 3連率 出走
全国 7.53 58.0% 70.9% 131
福岡 7.21 42.1% 63.1% 19
進入 回数 1着率 平均ST 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10
1コース 31回 87.1% .13  
2コース 27回 14.8% .14  
3コース 18回 27.7% .18  
4コース 23回 21.7% .15  
5コース 18回 22.2% .13  
6コース 14回 7.1% .17  
“奈菜”が連覇で今年“7V”に
メージはないですね。まあ、可もなく不可もなくって感じです。ただ、荒水面は好きだけど、うねりはちょっと嫌かも…。
 クイーンズクライマックスはいつもと違う緊張感があるけど、これまでも落ち着いてやってきたし、そこは今年も一緒だと思います。できれば連覇したいけど、獲れる時は獲れるものだし、そこは運もあるから。“奈菜”だけに、優勝して今年“7V”にしたいですね」
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 早いスタートと豪快なターン、そして見た目はクールなのに優しいという憧れの存在です。いつも平高選手の周りにはたくさんの後輩がいました。中四国ブロックで地区が同じだったので、一緒の斡旋の時はいつも優しくしてくださいました。私がレースで失敗してしまった時に声を掛けていただいて本当に救われたのを、今でも感謝しています。
  昨年のクイーンズCが初のGI制覇でした。大会連覇が楽しみです。
2号艇
4482もりや みほ
守屋 美穂
(A1・岡山・32歳)
2021年獲得賞金 38,422,000円(3位)
「今年はヴィーナスSやAレディースのほか、一般戦でも2回優勝することができて良かったです。優勝6回という数字は、これまでコツコツと地道に積み重ねてきた結果だと思っています。新勝率(2021年5月~10月)も7.56でキャリアハイの数字を残せたし、7月の芦屋オーシャンCではSGで初めて準優勝戦にも乗れました。
 でも、プロペラ調整など、やっていることは変わっていませ
  勝率 2連率 3連率 出走
全国 7.34 53.4% 71.7% 131
福岡 5.89 22.2% 44.4% 18
進入 回数 1着率 平均ST 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10
1コース 35回 85.7% .11  
2コース 15回 6.6% .16  
3コース 21回 14.2% .17  
4コース 26回 26.9% .17  
5コース 21回 0.0% .16  
6コース 13回 7.6% .20  
今年最後の大きなレースで頑張りたい
ん。クイーンズクライマックスも、いつも通りやっていこうと思っています。
 福岡は19年の66周年以来です。全然走っていないのでイメージはありませんが、うねりとかは苦手なほうだと思っているので、何とか攻略できれば良いですね。
 クイーンズCは3年連続で優出しています。今年も1年で最後の大きなレースになるので頑張りたいです」
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 中国地区でよく一緒の斡旋になった先輩レーサーで、私の同期だった守屋大地選手の妹さんでもあります。道中でのさばきや、レース場での過ごし方、プロペラを叩いては試運転に向かう姿と、お手本になることばかりでした。今年の芦屋オーシャンCは準優3着と、初のSG優勝戦にあと一歩でした。
 守屋選手がいつも言われる言葉をお借りして。GI初制覇へどんな走りを見せるか、“見ててください”ね。
3号艇
4530おの せいな
小野 生奈
(A1・福岡・33歳)
2021年獲得賞金 35,924,266円(6位)
「今年は芦屋のレディースASで優勝できたのは本当に嬉しかったけど、前年と特に変わらないかなって感じ。優勝戦には乗れたけど、外から優勝できませんでした。1号艇でも勝てない時があったし、詰めが甘かったかなと思います。これといった手応えのない1年でしたね。クイーンズクライマックス出場は最低限の目標ですが、今年も出られて良かったです。
 福岡はこれまで2回優勝していて水面的には好きです。走らせてもらう機会が結構あるし、うねりとかはあるけど、そんな
  勝率 2連率 3連率 出走
全国 7.50 60.5% 77.0% 109
福岡 7.21 58.9% 75.0% 56
進入 回数 1着率 平均ST 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10
1コース 25回 60.0% .13  
2コース 19回 21.0% .16  
3コース 16回 50.0% .17  
4コース 17回 41.1% .13  
5コース 19回 15.7% .15  
6コース 13回 0.0% .17  
目の前の一走一走を、しっかりと走る
に気になりません。今年は3回走っていて、フライングを切った9月Aレディースと10月の一般戦は、同じ形のプロペラでは走れませんでした。それがわかったことは収穫です。フライングの原因も自分なりにわかっているので、修正して行こうと思っています。
 目の前のレースを一走一走頑張るのは当たり前、その結果優勝できれば良いと思っています。一走一走、しっかりと走ります」
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 とにかくスピードターンの連続です。私の訓練生時代に、養成所に来て全速旋回の練習をされていた頃が懐かしいです。17年にレディースCを優勝し、今年はレディースASを優勝。オーシャンCでは5度目のSG予選突破と大舞台で活躍されています。
 福岡は通算2優勝で14年オールスターでSG初出場、19年のオールスターではドリーム戦に選出されました。人気と実力を兼ね備えた地元のスターレーサーです。
4号艇
4387ひらやま ちか
平山 智加
(A1・香川・36歳)
2021年獲得賞金 33,704,000円(7位)
「去年、4年ぶりにクイーンズクライマックスの舞台に戻ってこられて、今年も出られて嬉しいですね。走っている以上はクイーンズC出場が目標だし、家族の支えもあって走れているので、本当に感謝しています。
 今年は半年を過ぎたあたりから出走回数もコンスタントにこなせて、だんだんと調子が上がってきているのを感じています。年末へ向けて、さらにリズムを上げていければ…と思っています。
  勝率 2連率 3連率 出走
全国 7.05 42.5% 66.6% 120
福岡 7.32 57.1% 71.4% 28
進入 回数 1着率 平均ST 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10
1コース 28回 60.7% .13  
2コース 21回 23.8% .14  
3コース 16回 6.2% .14  
4コース 24回 12.5% .16  
5コース 15回 13.3% .12  
6コース 16回 0.0% .18  
経験活かし最終日に笑って帰れるように
 福岡は、自分の中では相性が良い水面の1つです。強烈なうねりは止めてほしいけど(苦笑)。モーターも動いてくれるし、それ以外はイメージの良い水面です。
 クイーンズCは良い流れに乗れるか、いかに流れをつかむかが大事だと思います。焦らず集中して一走一走を大事に走りたいです。経験が少ないわけではないし、これまでの積み重ねてきたものを活かして、最終日に笑って帰れるように頑張りたいです」
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 現役唯一の女子周年覇者で、出産してからもGI優勝された、最強のママさんレーサーです。レースの仕方やレバー操作は、何度もリプレイで勉強させていただきました。レースへのストイックさに加え、ファンサービス、マスコミ対応と、あらゆる面で“凄い”の一言! 出待ちでは、いつもファンの方に囲まれていました。
 福岡はダービーのドリーム1号艇で勝っています。平山選手のモットーである「心を込めた走り」に期待します。
5号艇
3435てらだ ちえ
寺田 千恵
(A1・岡山・52歳)
2021年獲得賞金 29,836,000円(10位)
「今年のクイーンズクライマックスに出られれば10年連続になるので、それを目標に休まずコツコツとやってきました。節目の大会に出場することができて良かったです。
 今年は2月の徳山・中国地区選優出と、6月の桐生Aレディースの優勝しか良い所がなかった。なかなか調子が上がらない中で、少ないチャンスは活かせたかなと思っています。ここ何年かプロペラが思ったように行かずに苦しんできましたが、年末
  勝率 2連率 3連率 出走
全国 6.81 48.6% 68.7% 144
福岡 7.80 60.0% 80.0% 20
進入 回数 1着率 平均ST 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10
1コース 36回 52.7% .16  
2コース 23回 21.7% .16  
3コース 26回 30.7% .15  
4コース 27回 14.8% .13  
5コース 21回 4.7% .16  
6コース 11回 0.0% .17  
良いレースができるように準備をして行く
へ向けて兆しが見えてきたかな。福岡は3連続優出中で、得意ではないけど相性は良いと思っています。
 クイーンズCは運の要素が大きいですが、それをちゃんとつかめるようにしたい。一つでも良いレースができるように一走一走を頑張りたい。あの大会で優勝する人は、やっぱり勝利の女神が微笑んだ人なので、その流れに乗れるように準備はしっかりとして行きたいですね」
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 同じ中国地区の大先輩です。初めて一緒の斡旋になった時、いきなりレースのことを聞いたにも関わらず、とても親切に教えていただきました。寺田選手は01年のグラチャンで女子レーサー唯一のSG優勝戦1枠を経験され、今年も徳山地区選で優出と、長年トップで活躍されています。
 今年10回目を迎えるクイーンズCは唯一の皆勤賞です。通算4優勝、3連続優出中の元・地元の福岡で、クイーンズC初優勝を期待せずにはいられません。
6号艇
3618うんの ゆかり
海野ゆかり
(A1・広島・48歳)
2021年獲得賞金 28,167,000円(11位)
「前回のクイーンズクライマックス出場は17年の大村・第6回大会です。あまり記憶がないんだけど、とにかく久しぶりに出場することができて嬉しいです。多摩川レディースCCでは賞金ランクギリギリの所にいたけど、なるようにしかならないと思っていたし、気負わずに走れました。
 今年は8回優勝戦に乗れましたが、やっとの思いで乗った8回です。優勝できず、なかなか賞金の上積みができなかったけ
  勝率 2連率 3連率 出走
全国 6.78 52.5% 67.5% 160
福岡 6.50 50.0% 68.1% 22
進入 回数 1着率 平均ST 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10
1コース 37回 72.9% .16  
2コース 27回 18.5% .18  
3コース 31回 22.5% .15  
4コース 34回 17.6% .16  
5コース 19回 10.5% .23  
6コース 12回 8.3% .18  
4年ぶりの出場でアピールしたい
ど、それも一生懸命に走ってきた結果なので。まあ、フライングを切らなかったことは大きかったと思います。コツコツとやってきて良かった。もっと良いレースができたらって思う所はあるし、そのためにリズムを上げていきたいです。
 福岡はデビューして2、3節目に走った水面で、今も変なイメージはありません。クイーンズCへ4年ぶりに行けるのでアピールしたいですね。できれば優勝です」
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 女子レーサーを初めて知ったのが海野選手です。私がレーサーになる前、下関に行った時に見たポスターに顔が載っていて、「女性でも選手がいるんだ」と衝撃を受けました。吸い込まれそうな綺麗な目の、クールビューティーな姿に憧れます。
 昨年はクイーンズC出場を逃しましたが、シリーズ戦でしっかり優勝されました。今年はマスターズ世代がSGで活躍しています。レディースCで2優勝がある海野選手の底力は侮れません。