ここが違う!BOAT RACE 福岡
平田忠則流「福岡スタート攻略法」を伝授!
福岡は特殊な水面でダッシュは180mしかない。4枠から外でも、年齢を問わずスローを選択する選手がいるほどだ。180 mを生かす方法はあるのか?
14年以降、福岡で優出14回、優勝3回を誇る平田忠則が挙げた攻略法は、(1)スタート勘、(2)伸び型、(3)ダッシュに引くタイミング、(4)慣れの4点だ。
「スタートの早い選手は180mでも対応はできる。勘は大切です」と、(1)はシンプルな理由。(2)は伸びがあったほうが有利だ。「行き足も必要だが、行き足だけだとダッシュは乗り切れない。少し重さが出ても、スリットから先の足も必要」と分析する。
(3)は選手の駆け引きの見せ所。「4カドなら5、6コースの引き波に乗らないようにゆっくり行きます。でも、ゆっくりすぎて慌てて起こすとスタートで遅れます。気持ち早く行くような準備も必要です」。最後の(4)は「慣れておかないとスタートが決まらない」と、適応力も必要だ。
勇気を持って難敵・うねりに立ち向かえ!
開催期間中の潮汐表
| 開催日 | 潮 | 満潮 | 干潮 |
|---|---|---|---|
| 5月21日(火) | 大潮 | 10:48 | 17:21 |
| 22日(水) | 中潮 | 11:18 | 17:58 |
| 23日(木) | 中潮 | 11:49 | 18:35 |
| 24日(金) | 中潮 | 12:23 | 19:16 |
| 25日(土) | 中潮 | 13:08 | 20:05 |
| 26日(日) | 小潮 | 14:15 | 8:10 |
福岡では「うねり」という難敵が1マークに潜む。那珂川の河口に位置している特殊な水面なので、1マーク付近は川の流れと干満の差がある海水がぶつかり合って複雑な流れになる。うねりは季節に関係なく発生するが、特に北や北西からの風が強い場合が多い。また、大潮や中潮の満潮時や近くのベイサイドプレイス(博多埠頭)から発着する船舶の影響でうねりが出る場合もあるので注意が必要だ。
うねりが出た場合はどういった選手を狙ったら良いのか?
(1)福岡を多く走っている経験値の高い地元選手。
(2)荒水面を得意にしている波乗り巧者。
(3)うねりに負けないパワーのあるモーターに乗っている選手。
(4)センターからのツケマイを得意にしているスタート巧者。
などが挙げられる。全国屈指の難水面なので、福岡を得意にしている選手は少ない。福岡で優勝するためには、勇気を持ってうねりに立ち向かえるかどうかがポイントだ。
内は免疫が必要、だから3コースが強い!
福岡の特徴と言えば、3コース1着率の高さ。最近1年間の1着率は15.1%で、戸田や江戸川と並んで全国トップクラスだ。
この点について「3コースが有利というより、インが難しい水面」と解説するのが、当地で圧倒的な実績を持つ瓜生正義。1マークが大きくスタンド側に振られていることや、発走ピットからの距離が短くて深インになりやすいなど、コース形状もさることながら、瓜生が指摘するのは荒水面に対峙する選手のメンタル。「博多は内(1、2コース)がレバーを落とすことが多い。本番前に大まかな予測を立てるけど、細かい部分は1マーク直前まではっきりしない。だからひるんでしまうんです。その状況で全速や捨て身のスタートを来られると持たない」
もちろん、うねりはインだけではなく、捲った選手にもキャビテーションなどの悪影響を与えかねない。そこで重要になるのが経験だ。「免疫がついている(瓜生)」という地元勢や、水面相性の良い選手を積極的に狙ってみる手もありそうだ。
最近1年 1&3コース1着率ランキング (2018年4月1日~2019年3月31日)
1コース
| 順位 | レース場 | 1着率 |
|---|---|---|
| 1 | 大 村 | 68.4% |
| 2 | 徳 山 | 64.2% |
| 3 | 芦 屋 | 60.8% |
| 4 | 津 | 58.7% |
| 5 | 下 関 | 58.0% |
| 5 | 住之江 | 58.0% |
| 7 | 児 島 | 57.2% |
| 8 | 宮 島 | 56.9% |
| 9 | 若 松 | 56.5% |
| 10 | 尼 崎 | 55.9% |
| 11 | 蒲 郡 | 55.6% |
| 12 | 常 滑 | 55.3% |
| 順位 | レース場 | 1着率 |
|---|---|---|
| 13 | 唐 津 | 54.4% |
| 14 | 三 国 | 53.4% |
| 15 | 丸 亀 | 52.8% |
| 16 | 福 岡 | 52.1% |
| 17 | 多摩川 | 51.9% |
| 18 | 浜名湖 | 51.3% |
| 19 | びわこ | 51.0% |
| 19 | 桐 生 | 51.0% |
| 21 | 鳴 門 | 50.0% |
| 22 | 江戸川 | 45.0% |
| 23 | 平和島 | 44.9% |
| 24 | 戸 田 | 43.0% |
3コース
| 順位 | レース場 | 1着率 |
|---|---|---|
| 1 | 戸 田 | 15.2% |
| 2 | 福 岡 | 15.1% |
| 2 | 江戸川 | 15.1% |
| 4 | 鳴 門 | 14.8% |
| 5 | 三 国 | 13.3% |
| 5 | 平和島 | 13.3% |
| 7 | 浜名湖 | 13.0% |
| 8 | びわこ | 12.8% |
| 9 | 多摩川 | 12.6% |
| 10 | 唐 津 | 12.5% |
| 10 | 丸 亀 | 12.5% |
| 12 | 桐 生 | 12.4% |
| 順位 | レース場 | 1着率 |
|---|---|---|
| 13 | 尼 崎 | 12.3% |
| 14 | 宮 島 | 12.1% |
| 15 | 津 | 12.0% |
| 16 | 常 滑 | 11.8% |
| 17 | 若 松 | 11.7% |
| 17 | 蒲 郡 | 11.7% |
| 19 | 住之江 | 11.2% |
| 20 | 下 関 | 11.1% |
| 21 | 児 島 | 10.8% |
| 22 | 芦 屋 | 9.9% |
| 23 | 大 村 | 9.5% |
| 24 | 徳 山 | 9.0% |
穴は荒水面の2コース&内艇の前残りだ!
選手持ちプロペラ制の時代はイン1着率20〜30%が当たり前だった福岡水面も、今やイン1着率は50%を超える。売り文句だった「3コース1着率日本一」の称号も、昨年は戸田に微差で奪われた。イン受難と言われたのは昔の話? いやいや、そうは言っても3月に開催された優勝戦は1号艇が4戦3敗と、数字ほどインの信頼度は高くない。
福岡でインが負ける際に配当の期待値が高いのは、モーターが出ているのに1マークのうねりで足を取られるケース。思い出されるのが昨年4月のPGIマスターズCの最終日。北西からの風が後半レースになるにつれて強まり、後半3カードは2号艇が3連勝。うねりが出る荒水面では2コースを積極的に狙いたい。
また、センターが強いのも当地の特徴だが、最近は捲った艇の外が続く“筋舟券”が減り、一度捲られた艇が小回りで残すパターンが多くなった。人気の盲点となりやすいので、内艇の前残りもオッズ次第では押さえる価値があるだろう。
最近1年 福岡3連単高配当ベスト20 (2018年4月1日~2019年3月31日)
| 順位 | 発生日 | レース | 連番 | コース組合せ | 払戻金 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 8月10日 | 6R | 6-2-5 | 6-2-5 | 193,160円 |
| 2 | 12月28日 | 8R | 5-2-4 | 5-2-4 | 175,220円 |
| 3 | 7月10日 | 2R | 5-3-2 | 5-3-2 | 156,100円 |
| 4 | 1月7日 | 11R | 6-3-1 | 6-3-1 | 153,640円 |
| 5 | 3月18日 | 2R | 2-6-1 | 5-6-1 | 144,950円 |
| 6 | 5月17日 | 4R | 3-5-2 | 3-5-2 | 142,780円 |
| 7 | 5月6日 | 10R | 3-6-2 | 3-6-2 | 137,870円 |
| 8 | 6月24日 | 10R | 5-6-2 | 5-6-2 | 136,020円 |
| 9 | 4月7日 | 7R | 3-1-6 | 3-1-6 | 125,620円 |
| 10 | 8月11日 | 3R | 5-3-4 | 4-3-5 | 109,960円 |
| 11 | 1月5日 | 6R | 4-6-1 | 5-6-1 | 103,430円 |
| 12 | 12月26日 | 3R | 4-1-6 | 4-1-6 | 100,440円 |
| 13 | 4月7日 | 1R | 4-5-3 | 4-5-3 | 96,290円 |
| 14 | 8月11日 | 7R | 5-3-2 | 5-3-2 | 94,090円 |
| 15 | 9月23日 | 2R | 6-5-4 | 4-6-5 | 92,490円 |
| 16 | 8月6日 | 12R | 3-5-4 | 3-5-4 | 89,270円 |
| 17 | 6月6日 | 3R | 6-2-1 | 6-2-1 | 85,290円 |
| 18 | 11月15日 | 2R | 4-5-3 | 4-5-3 | 82,360円 |
| 19 | 4月26日 | 6R | 3-5-2 | 3-5-2 | 81,880円 |
| 20 | 10月12日 | 10R | 5-2-1 | 5-2-1 | 79,410円 |
展示タイムトップは、コース不問で捲る!
当地は展示タイムの計測位置が他場と違う。単純な伸び足だけではなく中間速も反映されるだけに、総合的な機力が判断できる。特に、展示タイムトップをマークした選手の舟券貢献率が非常に高く、舟券の作戦を組み立てる上で重要な要素だ。
右にある展示タイムトップの1着率、2着率、3着率の表とグラフを見てもらいたい。当地の1着率が31.8%に対し、全国平均は27.8%と4%の差がある。2着率、3着率も同様に当地のほうが高い。
次に、展示タイムトップのコース別の成績だが、1コースの1着率62.4%は驚く数字ではないが、2、3コースの1着率が20%を超えているのは見逃せない。6コースでも展示タイムトップなら4回に1回は3連単に絡んでいる。
最後に決まり手別を見ると、捲り決着が多いのが特徴だ。展示タイムトップの捲り1着率は15.4%、中でも3コース捲りは1着37回のうち18回もある。2コースでも差しより捲りが多い。このことからも“展示タイムトップ=捲り”と考えて良いだろう。
展示タイムトップ 全国平均との比較 (2018年10月1日~2019年3月31日)
展示タイムトップ 進入コース別成績 (2018年10月1日~2019年3月31日)
| 進入コース | 1着率 | 2連率 | 3連率 | 決まり手別1着回数 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 捲り | 捲り差し | 差し | 抜き | 恵まれ | ||||||
| 1コース | 62.4% | 79.1% | 86.5% | 244回 | − | − | − | 8回 | 2回 | ||
| 2コース | 25.4% | 53.2% | 71.1% | − | 23回 | − | 22回 | 6回 | 0回 | ||
| 3コース | 20.0% | 45.4% | 68.6% | − | 18回 | 10回 | 4回 | 5回 | 0回 | ||
| 4コース | 19.3% | 42.8% | 64.5% | − | 14回 | 10回 | 2回 | 6回 | 0回 | ||
| 5コース | 11.6% | 27.5% | 46.4% | − | 5回 | 10回 | 0回 | 0回 | 1回 | ||
| 6コース | 0.0% | 4.5% | 25.6% | − | 0回 | 0回 | 0回 | 0回 | 0回 | ||





