総展望

「GI・GIIで優出」が出場権の発生条件

「海の日」が祝日として制定されたことを記念して開設されたSGオーシャンカップも今大会で26回目を迎える。

選考方法はGI・GIIの優勝戦における着順点上位の選手で、特別戦で優出しなければ出場の権利が発生しない。出場するには記念戦線で安定して活躍することが要求される大会だ。今回も出場選手のほとんどが選考期間内で複数の特別戦優出歴がある。言い換えれば、どのレースを切り取っても特別戦の優勝戦と言って過言のない豪華メンバーがしのぎを削るハイレベルな大会になる。

とはいえ、予選道中は一発勝負の優勝戦とは違い、選手は優勝するためにシリーズを組み立てる。取りこぼしの少ないSGでは枠番有利が基本だが、機力差や水面状況などでポイントを稼ぐための勝負所が必ずある。そこを逃さない、嗅覚の鋭い選手が集まっており、それを舟券に反映することができれば思わぬ高配当も手にすることができるだろう。

当地GIV5・峰が大会連覇を目指す

その嗅覚に秀でているのが峰竜太(佐賀)で、優勝候補の筆頭だ。加えてGI初優勝を飾った芦屋水面との相性も抜群。芦屋周年は出場した4大会連続で優勝中と無類の強さを誇る。史上2人目のオーシャンC連覇へ視界は良好だ。

選考期間内で峰に次ぐ特別戦7優出の吉川元浩(兵庫)や、毒島誠(群馬)、桐生順平(埼玉)、白井英治(山口)、松井繁(大阪)らもSGでの戦い方を熟知している。

現役最多の芦屋V16を誇る瓜生正義(福岡)を筆頭に、超一流の仲間入りを果たした西山貴浩(福岡)や、篠崎元志(福岡)、篠崎仁志(福岡)、前田将太(福岡)、小野生奈(福岡)の福岡勢は、地元SGタイトル奪取に燃える。

今年GIV2と存在感を増す丸野一樹(滋賀)はSG初Vへ機運も高まる。ベテラン世代に入って盛り返してきた濱野谷憲吾(東京)、原田幸哉(長崎)は久々のSGVで完全復活をアピールしたい。芦屋で混合GIIを含めGIIV2の守屋美穂(岡山)にも期待が懸かる。