コース&モーター

競走水面 11月の芦屋はスタートが難しい

芦屋は淡水で、スタートラインから見て1マークの奥までの距離が長く、対岸までの距離も十分にある。広い分、一般戦でも捲り差しが入りやすい。モーターの変遷とともにダッシュからの捲りは減ってきているが、攻めた艇にインが抵抗し、攻めた艇の外の艇が差し抜けたときが、芦屋の高配当出現のパターンと言えよう。逆に、2マーク旋回後はスタンドまでの距離が近く、握り過ぎはご法度。全国的な流行りといえる乗り心地とターン回りの良さが要求される。

また、本番ピットから2マークまでの距離が長いのも特徴だ。ピット離れが良ければ、起こし位置があまり深くならずにコースを取れる傾向だけに、スタート展示はピット離れから注視したい。

チャレンジカップの時期の風は、北西(対岸左手方向)から吹くことが多い。追い風基調だが、横風になることも多々ある。地元、遠征を問わず多くの選手が「スリットラインの手前で風が巻いていて伸びたりする。スタートが早くなって難しい」と話す。SG戦士のなかでも、特にスタート巧者は事前にチェックしておきたい。

モーター 反応の良い42がエース機候補

6月から使用の現モーターは、10月時点で約5ヵ月が経過し、素性が浮かび上がってきた。10月22日の開催から温水パイプが装着されて冬仕様になったが、本当に良いモーターは温水パイプがついても高い出力で変わりなし、という見方が大半だ。

エース機の呼び声が高いのは42。捲り一撃型ではないが、これまで乗ってきた多くの選手が「立ち上がりが早い」「繋がりが良い」と反応の良さをアピールしていた。好バランス機のなかではナンバーワンで、超実戦向きといえる。

直線系を問えば、442が秀逸だ。両モーターともに調整が合えば、全部の足が来ていたときもあった。以上の3基を現在の“芦屋3トップ”とみている。

“芦屋3トップ”に肉薄するのが3優出2優勝(10月28日時点)の9で、行き足、中間速が光る。また、59と同様に3優出2優勝と好実績を誇る。4560も好パワーだ。

出足系で特筆すべきは324055の3基で、道中競りにも対応できている。