総展望

総展望タイトル

西山貴浩、自己最多の票数に恩返し

西山ボート

今年で48回目の開催を迎えたオールスターも当地は初開催。“記念”すべき大会でのタイトル奪取に誰よりも燃えるのが純地元の西山貴浩(福岡)だろう。昨年末の平和島・SGグランプリ初出場、初優出などの大ブレイクがあり、3年連続5回目の出場となる今回は自己最多の2万9068票のファン投票を集め、初日ドリーム戦の2号艇をつかんだ。

当地がナイターになった04年5月以降に開かれるSGは10回目で、過去9回は地元勢のVがゼロ。「投票をしてくれたファンのためにアピールがしたい」と恩返しを誓う男が悲願のSG初Vへ、気迫を前面に押し出す。

峰竜太、5年連続のドリーム1号艇

峰ボート

言うまでもなく峰竜太(佐賀)は主演男優だ。昨年は史上初の5冠(MVP、最多獲得賞金、最多勝利、最高勝率、記者大賞)に輝く快挙。今年も3万4968票と圧倒的な支持を集め、5年連続のドリーム1号艇に君臨する。まだオールスターのタイトルに手は届いていないものの、優出数は他の各SGより多い5回というのが責任感の表れだ。19年10月に制した当地67周年の次は、最高峰のSGにターゲットを絞る。

毒島誠、ナイターキングがVに照準

毒島ボート

ただ、ナイターにめっぽう強い毒島誠(群馬)は間違いなくV候補の1人。SGは今年3月の福岡クラシックまで62大会連続出場を誇るなど大舞台を熟知する。SG通算V7のうち実に6回もナイターで頂点に立ち、当地は18年のオーシャンCでV実績。好相性の水面だけにオールスター初制覇に期待が懸かる。

田頭実、若松を最も知る“ダークホース”

田頭ボート

その他にも話題に尽きない役者はズラリと揃う。昨年の住之江オールスターを制した篠崎仁志(福岡)にとって地元で連覇に挑めることは大きなアドバンテージ。近況は不振にあえいだ石野貴之(大阪)は3月のクラシックで9回目のSGVを果たして完全復活を印象づけた。滋賀支部の次世代エース・丸野一樹(滋賀)も3月の当地68周年を制するなど、V戦線に絡んでも全く不思議はない。

当地のSG2優出V1、通算はV16を誇るなど若松を最も知る田頭実(福岡)や、大会初出場組の坂口周(三重)、興津藍(徳島)、佐藤翼(埼玉)の奮闘にも注目したい。

SGボートレースオールスター 歴代優勝者
開催年 開催場 優勝者
第1回 1974年 住之江 野中 和夫
第2回 1975年 常 滑 北原 友次
第3回 1976年 住之江 野中 和夫
第4回 1977年 住之江 加藤 峻二
第5回 1978年 住之江 彦坂 郁雄
第6回 1979年 住之江 中道 善博
第7回 1980年 住之江 中道 善博
第8回 1981年 住之江 貴田 宏一
第9回 1982年 住之江 常松 拓支
第10回 1983年 住之江 彦坂 郁雄
第11回 1984年 浜名湖 今村  豊
第12回 1985年 住之江 井上 利明
第13回 1986年 住之江 新田 宣夫
第14回 1987年 尼 崎 野中 和夫
第15回 1988年 住之江 安岐 真人
第16回 1989年 下 関 黒明 良光
第17回 1990年 住之江 野中 和夫
開催年 開催場 優勝者
第18回 1991年 住之江 野中 和夫
第19回 1992年 住之江 中道 善博
第20回 1993年 丸 亀 野中 和夫
第21回 1994年 戸 田 福永 達夫
第22回 1995年 浜名湖 服部 幸男
第23回 1996年 児 島 松井  繁
第24回 1997年 常 滑 植木 通彦
第25回 1998年 桐 生 山崎 智也
第26回 1999年 蒲 郡 濱村 芳宏
第27回 2000年 蒲 郡 熊谷 直樹
第28回 2001年 浜名湖 松井  繁
第29回 2002年 尼 崎 西島 義則
第30回 2003年 平和島 平石 和男
第31回 2004年 尼 崎 上瀧 和則
第32回 2005年 常 滑 植木 通彦
第33回 2006年 戸 田 山崎 智也
第34回 2007年 住之江 瓜生 正義
開催年 開催場 優勝者
第35回 2008年 平和島 井口 佳典
第36回 2009年 福 岡 瓜生 正義
第37回 2010年 浜名湖 岡崎 恭裕
第38回 2011年 尼 崎 池田 浩二
第39回 2012年 浜名湖 井口 佳典
第40回 2013年 福 岡 新田 雄史
第41回 2014年 福 岡 菊地 孝平
第42回 2015年 大 村 山崎 智也
第43回 2016年 尼 崎 平本 真之
第44回 2017年 福 岡 石野 貴之
第45回 2018年 尼 崎 中島 孝平
第46回 2019年 福 岡 吉川 元浩
第47回 2020年 住之江 篠崎 仁志
2021年 第48回大会若 松
優勝戦5月30日(日)第12レース