4日間のサバイバルレース

井上 誠之 ●『スポーツ報知』

初代覇者・田村が得意水面で大会連覇へ照準

負ければ終わり! 一発勝負の4日間短期決戦。さらに決勝戦だけ選考順位も節間成績も無関係の枠番抽選。ボートレースの常識を覆す面白さ満載のトーナメント戦は2回目にしてナイター開催の若松に舞台を移してきた。

予選中の枠は選考順位が大きくモノを言う。初代覇者の田村隆信(徳島)は若松でSG初優勝。GI制覇歴もあり、さらに現在SG・GIで4節連続優出中と相変わらずの相性の良さ。今年は優勝なしと不調だが、得意水面で来年に繋がる走りを披露するはず。

頂上決戦前に勢いつけたい グランプリ出場組

峰竜太(佐賀)も、今や若松は得意水面に変わり、GIを含めて3節連続優勝中。昨年大会はF休みで不参加だったので今回が初出場となるが、今年は何もかもがケタ違い。文句なしの優勝候補筆頭だ。

若松でSG制覇の実績がある松井繁(大阪)、菊地孝平(静岡)、今垣光太郎(福井)、寺田祥(山口)、毒島誠(群馬)もV候補。吉川元浩(兵庫)、湯川浩司(大阪)、守田俊介(滋賀)も、若松はいつも好走する相性の良い水面だ。

篠崎仁、西山ら“若松愛”があふれる地元勢

迎え撃つ地元勢は6人。今年SG覇者の仲間入りをした篠崎仁志(福岡)は好調をキープしており、選考順位も高いので優出は堅いところか。9月徳山で悲願のGI初優勝を果たした西山貴浩(福岡)、若松で九州地区選を制している仲谷颯仁(福岡)は若松が純ホームで2人の「若松愛」はすさまじい。3着以上が勝ち上がれるシステムは道中戦が得意な西山向きでもある。

女子では若松で連続優勝中の守屋美穂(岡山)と、抽選運に関係なく若松では常に快速仕立ての地元小野生奈(福岡)が面白い存在になりそう。