直前TALK

MEMORIALな60回目の「ボートレース甲子園」で、
地元の若武者 直前TALK

にしやま たかひろ
1987年(昭和62年)5月15日生まれ。福岡支部・福岡県出身・97期。
2005年11月、若松でデビュー。08年9月、若松・タイトルで初優勝。08年1月、丸亀・新鋭王座でGI初出場。11年11月、下関・周年記念でGI初優出。11年11月、大村・チャレンジカップでSG初出場。
いけなが ふとし
1985年(昭和60年)3月19日生まれ。福岡支部・宮崎県出身・97期。
2005年11月、福岡でデビュー。10年9月、下関・タイトルで初優勝。08年9月、大村・周年記念でGI初出場。12年1月、芦屋・新鋭王座でGI初優出。13年8月、丸亀・メモリアル(MB記念)でSG初出場。

若松・SGボートレースメモリアルが目前に迫ってきた。夏に各地のレース場からの推薦選手で争われるところから「ボートレース甲子園」とも呼ばれるこのSGも、迎えて60回目。まさに"メモリアル"な大会となる。その大会に、地元福岡から97期の同期生2人が出場する。若松施行者希望の池永太と、芦屋推薦の西山貴浩だ。日ごろから仲の良い地元の若武者2人に、心意気を語り合ってもらった。

(インタビュー&構成/『マンスリーBOAT RACE』井上泰宏)

出会いはやまと学校の試験場

―――お2人の最初の出会いは、やまと学校に入ってからですか?

西山いえいえ、やまと学校の試験のときです。

池永こいつはそう言うんですけど、僕は全く覚えてないんですよ。

西山すごくうるさかったんですよ! 試験を受けた当時、僕は16歳だったんですけど、「16歳?もってぇねぇ、もってぇねぇ!けぇれけぇれ!」って宮崎弁でずっと言ってきて。「何なん?こいつは」と(苦笑)。

池永だって、もったいないじゃないですか。まだ16歳ですよ。「あと2、3年くらいは遊んどけ!」と誰かに話しかけていたのは覚えているんですけど、それが西山だとは全然覚えていなくて・・・。
ま、言ったことは覚えているんで、そうなんでしょうね(笑)。

―――お互いをどんなキャラクターと見ておられますか?

写真「フトちゃんは"天才"です。決め台詞は『僕、国語が苦手なんです』」

西山フトちゃん(池永)は"天才"です。最近もこんなことがありました。テレビのプラグがコンセントに届かんからって延長コードを持ってきたんです。そこまでは普通ですよね。
延長コードって、プラグの部分を壁のコンセントに挿して、延長コードのコンセン トの部分にテレビのプラグを繋げるじゃないですか。それをフトちゃんは、延長コードのプラグを同じ延長コードのコンセントに繋げちゃうんですよ。延長コードが輪っかになった状態ですね。それで、「おかしいっすねー、つかんですねー」って。こんなん"天才"にしかできんでしょ!

池永いやぁ、あれは不覚やった(笑)。西山は僕と真逆です。西山は頭の回転が桁違いに早いんですよ。上手にいろん なことができるんです。西山ができすぎるから、僕ができないように見えるだけです。

西山いやいや、できなさすぎやって(笑)。「本当にこんなことも分からんの?」っていうことだらけ。ほかの選手に聞いても絶対そう言いますよ。人の話を本当に聞きませんから。そうですよね?

池永ああ、それはあるかもしれない。

西山で、フトちゃんが言い訳で絶対言うのが、「僕、国語が苦手なんです」。いやいや、そんなレベルじゃないから! 国語じゃねぇよ!って。

池永言う言う。それが僕の決め台詞みたいになってます(笑)。

西山普段がそんなんやから、あんまり考えたことないですけど(苦笑)、選手としてのフトちゃんとは一緒には走りたくないですね。スタートをバチッと決めて来ますからね。

池永西山は道中の走りがとにかく巧い。見よっても勉強になる所がたくさんありますもん。

最近は不調でも、若松で変身

―――ご自身のレーススタイルをどのように思っておられますか?

西山諦めが悪いとは思います。道中戦に持ち込んでいきたいんです。1着を並べるより2322322って成績を並べる方が、「仕事してるな」って感じます。

池永僕はプラス思考です。嫌なことがあっても1回寝たら忘れてますからね。

西山出た!それは人としてやろ(笑)。今はレーススタイルの話。それは全く関係ないから!

池永ああ、そうか(笑)。そうですねえ、「レースでは常に1着を走りたい」と思っています。インだろうが、外から走ろうが、1着が欲しいです。

写真「予選最終日、1 着勝負駆けで、6号艇だったら、最後の手段でコース動きます!」

西山僕は1つでも内のコースが欲しいです。実際にちょいちょい動いていますし。

池永僕も1つでも内が良いですよ。準優勝負駆けとか、苦しくなったら動きます。

西山動くか? 動いたの見たことないぞ。

池永それは、最後の手段として残しておきます。

西山てことは、やっぱり動いてないやん(笑)。

池永若松メモリアルの予選最終日、1着勝負駆けで6号艇とかになったら動きます。そこは行きたいし、行っても良いと思います。

西山僕は絶対行きます。予選から絶対に行きますよ。

―――最近のリズムはいかがですか?

西山不調ですね。最近は全然ダメです。

池永僕も良くはないですね。優勝戦1号艇で何回も飛んでますし。そこまで行けているっていうことは、悪くはないんでしょうけど、勝ち切れてないですからね。

西山最近は良いモーターも引かないです。負のスパイラルに入ってますね。モーターが出ているときでも、出し切れていないと感じます。イメージと同じようにならないです。

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池永モーターが出ることもあるけど、しっかり固定されたものがないので自信が持てないですね。プロペラの形も決まったものはなくて、バラバラです。

西山悪いときって間違った方に行ってしまうんですよ。5月平和島の周年で優出したときも、合ってる感じはなかったです。最後はコケてますし(苦笑)。救助艇の方に助けられながら、「もう一回!」って言ったらしいんですよ。覚えてないんですけど、まさかのアンコールをしたらしいです。ゲラゲラ笑われました。

池永お互い調子が悪いと言っていても、メモリアルは若松ですからね。気持ちの入り方が違うし、変わってみせますよ。

初の2人一緒の地元SG出場

―――お2人ともホームプールは若松・・・?

西山デビュー、初優出、初優勝も若松。地区スター候補もさせてもらいました。初めてメモリアルに出させてもらったのも若松の推薦です。だから、ずっと若松がホームプールと思っています。でも、今回は芦屋の推薦で出させてもらうので、長く細く選手をするには「芦屋」って言った方が良いような気もしますけど(笑)。

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池永僕は逆なんですよね。地区スター候補は芦屋でやらせてもらいましたけど、昨年、今年と、若松の推薦でメモリアルを走らせてもらいます。

西山やめてほしいですよね、僕らのことを取り合うのは・・・。

池永プラス思考!

西山多分、フトちゃんと僕のどっちを取るか揉めてるんですよ。

池永でも、2人共、芦屋や若松へは練習にもよく行くんで、両方とも気持ちは入りますね。

―――2人揃っての地元SG出場。気分はいかがですか?

西山まさか2人で地元のSGに出られるとは・・・。デビュー当時を思えば、全く考えられなかったですね。今回は同期の山口達也も児島の推薦で出場しますし、同期が多いと楽しいです。
とにかく、地元のSGを走るのは選手になったときからの夢でした。メモリアルが終わったら引退するんじゃないかと思います(笑)。まかり間違って優勝してしまったら、すっぱり引退しますよ。

池永いやいや、優勝したら「グランプリ行ける!」って大はしゃぎやろ(笑)。

写真「平和島ダービー準優のFは反省しています。でも、同じ状況になって、尻込みはしたくないです」

西山表彰式でマイクを置きますよ。それくらいの気持ちです。僕にとっては今年のメインイベントですから。

池永昨年、若松の推薦で初めてメモリアルに出たんですけど、ズタボロの成績でした。たいした結果も残していないのに、今年も若松から選んでもらっています。もちろん、気持ちは入ります。何よりも恩返しをしたいです。先輩や師匠にも恩返しがしたいですし、施行者の方に「選んで良かった」と思ってもらえるようなレースをしたいです。
昨年の平和島ダービーでは、準優でFをしてしまいました。すごく反省しています。返還額も大きかったですし、本当に申し訳なかったと思っています。その失敗があるから成長できたとは思いますけど・・・。

西山Fをしたことはダメですけど、ああいう舞台でスタート踏み込めるのはフトちゃんのすごいところだと思います。あれがタッチで残っていたら、優勝戦に乗れていたわけですから。

池永勝負、勝負と思って、他のことは何も考えていなかったです。もちろん、Fはしないように気をつけますけど、同じ状況になったらまた勝負すると思います。そこで尻込みしたくはないです。

写真
気合が入る材料が揃う今大会

―――地元・若松のSG、節目となる第60回大会、そして、通称がボートレースメモリアルに変更されて初めての大会と、何かと気合が入る材料が揃っていますが・・・。

写真

西山若松を走るときは、誰にも負けたくないと思っています。嫁が言うには、若松を走る前はピリピリしているらしいです。気持ちだけは人一倍入ります。

池永広すぎず、狭すぎず、ちょうど良い水面だし、ナイターも好きですよ。

西山メモリアルは今大会で60回目ですか・・・、還暦ですね。僕がリニューアルしてあげますよ。そこで僕の人生も変えたいですね(笑)。

池永僕はチャンスを引き寄せられるようにしたいですね。

写真「メモリアルは60回目で還暦。僕がリニューアルしてあげますよ」

西山6月の周年で、初めて周年のドリームに乗せてもらいました。気合が入りましたね。ドリーム戦が6号艇で2着だったんで、「キター、人生変わるわ!」って思ったんですが、次の日にはもう戻りました。1号艇で4等。「いかんいかん、調子に乗るような選手じゃない」と(苦笑)。
ただ、若松の調整には自信があります。ある程度想像もつきますし、ほかの選手よりはつかんでいると思います。お盆シリーズでも走るので、そこでしっかり確認したいです。

池永僕は周年以来になります。周年は良く分からないまま終わってしまいましたけど、「これをやっちゃいかん」っていうのは分かったつもりです。あとは闘争心で頑張ります。迷ったときは、「西山君、全く分かりません!どうしたら良いですか?」って聞きます(笑)。
あと、最近ちょっと体重が増えていますけど、多くは語りません。出走表で見てください。

西山54kgとかやったら「闘争心ないやないか!」って言ってやってください(笑)。2、3日前になったら2人でサウナにでも行って絞りますよ。

―――最後に、「ボートレース甲子園」ことメモリアルへの意気込みを!

西山場の空気に流されずに自分のレースがしっかりできれば、自信はあります。出るからにはもちろん優勝を狙って行きます。お世話になったいろいろな方に恩返しもしたいですね。灰になるくらいの気持ちでやりますよ!

池永チャンスを引き寄せられるような、勢いのあるレースをして、優勝を狙いたいと思います。

池永& 西山闘争心を前面に出して、"福岡に池永、西山あり"ということを全国にアピールしたいと思います!

池永  太 選手 データ室
(2014年7月30日現在)
レース写真
◆通算成績

出走回数 優出 優勝 2連率 3連率
通算成績 2032回 63回 11回 43.8% 59.7%
SG成績 15回 0回 0回 40.0% 60.0%
GI成績 144回 2回 0回 29.9% 49.3%
◆全国成績(最近3節)
14年 7月 大 村 GIII・Wヤング 4 失 2 3 1 4 3 1 2 5
14年 7月 児 島 一般競走 6 3 1 2 2 6 1 1
14年 6月 住之江 タイトル 1 2 1 1 2 1 3 1 1 3
◆若松成績(最近2節)
14年 6月 GI・周年 6 2 2 5 6 4 3 3
14年 5月 一般競走 3 1 5 3 失(途中帰郷)

西山 貴浩 選手 データ室
(2014年7月30日現在)
レース写真
◆通算成績

出走回数 優出 優勝 2連率 3連率
通算成績 2161回 69回 14回 44.8% 66.0%
SG成績 55回 0回 0回 34.6% 52.7%
GI成績 315回 5回 0回 30.5% 52.4%
◆全国成績(最近3節)
14年 7月 大 村 GIII・Wヤング 5 2 4 5 4 1 1 1 1 3
14年 7月 丸 亀 SG・OC 3 6 6 5 6 1 6 2
14年 7月 児 島 一般競走 1 6 3 1 4 4 5 1
◆若松成績(最近2節)
14年 6月 GI・周年 2 3 4 2 3 4 4 1 5
14年 3月 一般競走 1 1 1 3 1 2 1 1 1