モーター相場・水面特性

下関 モーター相場
水面特性

松野京吾
JLC解説者
元山口支部ボートレーサー

エース級モーターは11号機!

エース格の11は5月下旬、杉山正樹が中堅機をセット交換し、全ての足をトップ級に仕上げてオール3連対で優勝しました。7月上旬には安達裕樹がF2のハンデがありながら力強いレース足を魅せて準優勝。8月下旬に柳井敬太が強力なターン回りで優勝。10月中旬には片橋幸貴が出足・回り足に加え舟の返りが抜群で優出3着。気温の変化や気象条件に左右されず常にトップに君臨する筆頭モーターです。
 対抗格は勝率・2連率トップの66。3月の初下ろしで中村日向が上位級の実戦足で優出4着。6月中旬には地元の柳生泰二が行き足からスリット足を活かして優勝。近況も柴田光が節イチ級のパワーで準優進出。レース足で他を凌駕するポテンシャルが魅力です。
 上記2基に負けず劣らずの56は6月中旬、渡邉雄朗が軽快なスリット足で優出4着。7月に長尾章平が優出6着、お盆レースでは大峯豊が優出3着、8月後半の畑田汰一は得点トップで優出(F)。10月中旬に渡邉和将は行き足が良く圧巻の逃げで優勝し、圧倒的な加速感で接戦に強さを発揮し優出6回を誇ります。
 侮れない存在としては、伸び足に加えて瞬発力がある17、パンチ力を秘める20、9月後半から急上昇中の36辺りになります。

豪快なスピード旋回ができる静水面

2017年4月ナイター開催となった際に堤防を高くし、満潮時でも波が入らなくなりました。これにより海水のプール型水面になり、基本的に穏やかなケースが多くインの強いレースコースです。水面の広さも全国平均より広く、思い切ってスピード旋回することができます。特徴的なのはピットから2マークまでの距離が173ⅿと長く、ピット離れの優劣でコースが入れ替わることもある水面です。
 チャレンジカップ開催の11月下旬は季節の変わり目で風の変化が大きい時期でもあります。例年通りだと昼間は1~3mの向かい風、日が落ちる前後から1~3m追い風に変わるパターンで風が変わりやすく「下関はスタートが難しい」という声を聞きます。また気温が下がって季節風が吹くことも予想され、この風がスタートタイミングに影響し波乱の要因となります。
 広い水面でモーターの出力も上がる時期、イン有利に変わりはありませんが風速4mを超えてくると外枠勢にも注意が必要です。

モーター2連率 BEST20
集計
期間
2024年3月12日~
10月26日
順位 モーター
番号
2連率 勝率 優出 優勝 評価 出足 伸び足 回り足
1 66 44.6% 6.02 3回 1回 S
2 69 44.2% 5.90 3回 1回 A
3 11 43.9% 5.90 5回 3回 S
4 17 43.5% 5.78 3回 1回 A
5 48 42.7% 5.79 5回 0回 A
6 44 42.1% 5.47 3回 0回 C
7 68 42.0% 5.92 7回 2回 B
8 65 41.7% 5.88 4回 1回 B
9 21 40.5% 5.57 2回 0回 B
10 61 40.0% 5.74 5回 0回 B
11 52 39.8% 5.53 3回 1回 B
12 62 39.7% 5.62 5回 0回 B
13 71 38.7% 5.34 2回 0回 B
14 45 38.6% 5.48 2回 1回 B
15 57 38.5% 5.57 1回 1回 B
16 20 38.2% 5.48 1回 0回 A
17 63 37.9% 5.51 1回 0回 B
18 36 37.8% 5.14 2回 2回 A
19 41 37.5% 5.26 2回 0回 B
19 59 37.5% 5.44 4回 1回 B

※下関はチルト3度まで使用できます。