総展望

ー総展望ー
尾本 恭健
『スポーツ報知』
激熱6日間!
未来SG覇者ヤングダービー。

当大会の歴代優勝者でその後SG覇者となったのは桐生順平、磯部誠、羽野直也の3人。羽野はオーシャンCで悲願のSG初優勝を果たしたが、GI選出除外のため今大会は出場できない。今大会の優勝者も近い将来SGを制する可能性が高く、目が離せない6日間となる。

優勝候補を挙げるとすれば、既にGIで優勝経験がある上條暢嵩(大阪)、仲谷颯仁(福岡)、関浩哉(群馬)、大山千広(福岡)、栗城匠(東京)、板橋侑我(静岡)、中村日向(香川)あたりか。上條は19年下関ダイヤモンドCでGI初優勝。SG優出経験もあり、V筆頭だろう。仲谷はウエスタンYを含め下関で過去3回優勝しており水面相性は抜群。大山も下関で2回優勝している。関は18年の当大会覇者で5年ぶり2度目の優勝を狙う。

地元の佐々木・井本も気合が入る!

GIIで優勝経験があるのが佐々木完太(山口)と新開航(福岡)。佐々木は22年大村のモーターボート誕生祭で特別戦初V。井本昌也(山口)とともに地元でハッスルするか。

当地通算勝率ナンバーワンは澤田尚也(滋賀)で7.43をマーク。21年のルーキーSで優勝した黒野元基(愛知)は7.25で澤田に次ぐ勝率だ。定松勇樹(佐賀)は当地22年ルーキーSで悲願の初優勝。抜群のレースセンスを持っており、思い出の水面での大暴れを期待したい。

全国屈指の乗りやすく、明るい水面だ!

モーターは3月が初下ろしで、Aランクは、伸びが抜群の19、5月以降、海野康志郎、櫻本あゆみ、原田幸哉が優勝した56。全体的に力強い57の3基。

水質は海水で全国でも乗りやすいとされる。LED照明を使用しており、ナイター場の中で最も明るい。昨年のイン1着率は63%で全国平均よりも高いが、昨年9月だけで言えば60.8%で少し低めとなっている。