V筆頭は“ナイターSG男”毒島

下関では17年11月のチャレンジC以来のSGで2回目のナイターSG。メモリアルは9年連続のナイター開催だ。過去10年の歴史を紐解くと、毒島誠が3回、瓜生正義が2回優勝し、第59回大会の毒島、第60回大会の白井英治、第63回大会の寺田祥がこの大会でSG初制覇を飾っている。

大注目を集めるのが毒島誠（群馬）だ。メモリアル3連覇と同時に、17年チャレンジカップの覇者でもあり、下関SG連覇も懸かる。同一SG3連覇となれば、長いボートレースの歴史の中でも、誰も達成できていない偉業である。SG6冠のうち5回をナイターで優勝している“ナイターSG男”が優勝にもっとも近い存在なのは間違いない。

地元SGに燃えているのが白井英治（山口）と寺田祥（山口）だ。ともに好相性の大会で、白井は一昨年の徳山グラチャンで涙の地元SG制覇。今度はホームの下関SG初Vを狙う。寺田は下関の一般戦を連覇中（8月8日現在）。調整のアドバンテージは誰にも負けない。

絶好調・篠崎仁が2つ目のSGVへ

5月オールスターでSG初Vを飾った篠崎仁志（福岡）も見逃せない。下関は7月の一般戦で優勝。「メモリアルを見据えた」シリーズで機力出しにも手応えをつかんだ。GII尼崎MB大賞、大村誕生祭も制して近況はノリノリだ。

4月の下関66周年でVを飾った瓜生正義（福岡）は、メモリアルV2と好相性。今垣光太郎（福井）もメモリアルV3の実績がキラリと光る。

毒島以外でナイターSGを3回以上、優勝しているのは今垣、菊地孝平（静岡）、松井繁（大阪）。夏男の菊地は持ち前のスリット攻勢からシリーズを盛り上げる。王者・松井はメモリアル初Vを目指す。

賞金ランクで上位を走る吉川元浩（兵庫）と峰竜太（佐賀）は下関周年V実績があり、水面相性は良好だ。原田幸哉（長崎）、井口佳典（三重）、馬場貴也（滋賀）、新田雄史（三重）も近況の下関特別戦で好走が多い。

1号艇を破るならセンターの捲り

17年の下関チャレンジC、そして近況の下関周年は7大会連続で1号艇が優勝。ただ、19年2月の中国地区選、19年4月のダイヤモンドCは3コース捲りが決まっており、1号艇を破るなら良機のセンター勢だろう。