女子の獲得賞金トップの小野生奈がSGまわりとなって、今年V8と女子相手では無敵の強さを見せつける長嶋万記（静岡）と、前回覇者で女子ではトップ級のスピードを誇る遠藤エミ（滋賀）の一騎打ちムードが高まった…と考えるファンは意外に少ないのではないだろうか。

下関実績では、日高逸子（福岡）と山川美由紀（香川）がキャリアを抜きにしても断然だし、それに次ぐのが当地で女王の座に就いた寺田千恵（岡山）、さらに海野ゆかり（広島）、田口節子（岡山）に平高奈菜（香川）と、近隣の実力勢がこれでもかと並ぶ。

ただ、前出の遠藤の前回は大村での初優勝だったし、その1ヵ月後に平和島クイーンズCを制した松本晶恵（群馬）にいたっては平和島初優出での快挙で、ことさら水面実績にこだわる必要はない。

下関でまだ優出さえないのが、出場中で樋口由加里（岡山）ひとりだと知ってしまうと、無性に応援したくなってくる。しかし、総合的に判断すると、先のダービーでは惜しくも準優入りを逃した遠藤が、いよいよ女子では“1強”への道を進み始めたのでは、という気はする。