コース&レース&モーター
コース
冬場の強い追い風が、スローの利きを悪化させる!
チャレンジカップ開催期間中に大潮の日はなく、スピードレースを満喫できる下関
下関は、瀬戸内海に面した広いレース場だ。海水面ということで潮の影響が気になるところだが、大潮の満潮時を除いてはうねりのない静水面で、ほとんど影響はない。今回のチャレンジカップ&レディースチャレンジカップはまさにその状態で、スピードレースを満喫できる。ちなみに、10月の60周年は初日からの3日間が大潮で、捲りはわずかに2本。よほどの出足をしていない限り、うねりで捲りは大きく流れる傾向だった。
今大会で波乱の要因となるのは「風」だ。下関は冬場を迎えると、夏場の向かい風から一転、緩やかだが追い風に変わる。この追い風がクセ者で、風が強くなるとスローの利きが一気に悪くなる。
60周年では、逃げは6日間で43本。イン1着数は44本で、1着率にすると61%。直近6ヵ月の1着率が49%だったことを考えると、圧倒的にインが強い結果となった。しかし、日別で見ると、風が強かった初日はわずか4本、5日目(安定板使用)は5本。逆に、差しが初日4本、5日目3本と幅を利かせた。追い風が強まるとイン天国から一転、差し水面へと早変わりする。
レース
3連単は、インを中心に幅広く押さえるのが基本!
地元選手さながらに水面を乗りこなす吉田俊彦
インの1着率49.8%という数字が示すとおり下関はイン水面だが、問題は2着、3着。2〜4コースの2着率に大きな差はなく、3着率となるとどのコースもソコソコの数字を残している。3連単は、インを中心に幅広く押さえるというのが基本となる。
また、水面がベタならなおさらイン有利の水面となるのが下関。しかし、風がコロコロ変わりやすい冬場は、ベタ水面ばかりとはならない。風の変化を見極め、スタートを決められる選手が力を発揮する。SG・GIを勝ち抜いてきた選手が集結する今大会、波乱の要素は十分だ。
ちなみに、今年、下関では地区選、59周年、60周年と3つのGIがあったが、優勝者は全て地元・山口勢(白井英治、寺田祥、今村豊)。このことからも分かるように、地元のアドバンテージはかなり高い。
選手という面からさらに見てみると、スピードが生きる水面でもあり、スピードを持った全速ターンを見せる茅原悠紀、吉田拡郎あたりはコース不問で対応できそう。水面相性で言えば、58周年覇者で59周年でも優出2着の吉田俊彦が抜群。60周年では低調機に苦しんだが、地元選手さながらに水面を乗りこなす。
女子なら実績的に、当地3節連続優出中の平山智加と、4月のオールレディースを制した海野ゆかりが断然だ。地元の向井美鈴はもちろん、同レースで優出した日高逸子も安定した成績を残している。
モーター
10月・温水パイプ装着後も、「64」「55」が好調!
下関では10月の60周年から温水パイプが装着されたが、あまり大きな相場の変化は見られなかった。エース機は2連率が唯一50%を超える「64」。3月の59周年で寺田祥が優勝するなど、8優出3優勝。60周年では、地元の原田篤志をGI初優出(2着)に導いた。上がりタイム最速の「55」は中尾誠が抜群の動き。予選突破こそならなかったが出足、伸び、回り足と3拍子揃ったトップ級の仕上がりを見せた。
60周年で田中信一郎が操った「67」、市橋卓士の「74」、渡邉和将の「61」も総合力では上位級の足だ。
一方、「64」に次ぐ2連率だった「37」は温水パイプの影響なのか、徳増秀樹がパワー出しに苦戦した。優勝した今村豊の「52」や、優出した池田浩二の「32」も2連率は40%を超えるが、目立つ足はなく中堅評価。今村は機力よりも地元相性、乗り味が味方したと言えるだろう。