水面攻略

地元宮島SG初出場!
大上卓人に聞く、宮島水面攻略
気象条件に左右される宮島は、地元のアドバンテージが大きい。
地元広島代表として一走一走、全身全霊をかけて勝負します!!

― 宮島の競走水面と言えば…。
大上  宮島は「スタートの難しいレース場」と言われますね。最大で約4mの干満差があり、潮の流れがスタート勘を狂わせます。
 また、前半レースと後半レースで追い風→向い風、向い風→追い風と、1日の中で風向きがガラリと変わることも多いです。さらに、レースコースに対して試運転ピットが少し斜めになっていて、センター勢は自分のいる位置がわかりにくいので、スタートの起こし位置がズレやすくなります。
 干満差、風向き、コースレイアウトと、スタートを狂わす要素が多いので、地元勢が有利だと思います。
― スタートの難しさ以外には?
大上  干潮差はターンにも影響が出ます。水面の高さが変わるため、干潮時は乗りやすいです。少々の乗りづらさは気にしなくて良いので、攻めの調整ができます。逆に、満潮時は乗り心地を重視した調整をします。それでも乗りづらいので、選手を悩ませます。
 「干潮で思い切ったレースをしたい」が、選手の本音です(笑)。

開催期間中の潮汐表

開催日 満 潮 干 潮
時刻 潮位 時刻 潮位
5月24日(火) 小潮 17:13 256cm 11:21 134cm
25日(水) 長潮 18:29 277cm 12:22 110cm
26日(木) 若潮 19:26 301cm 13:11 85cm
27日(金) 中潮 7:31 310cm 13:51 63cm
28日(土) 中潮 8:08 312cm 14:28 46cm
29日(日) 大潮 8:42 312cm 15:02 34cm

干満の状態は、対岸の防波堤を見るとわかりやすい
― 宮島はオリジナルタイムを公表しています。
大上  宮島では一周タイムと直線タイム、まわり足タイムを「オリジナルタイム」として公表しています。自分が乗れている時は、オリジナル展示の周回タイム、まわり足のタイムが出ていると思います。
 あと、レースではターンの出口を見ていてください。ウイリーターンしている時は良い仕上がりです。
― 今回は地元から8名出場します。
大上  8人全員、選んでもらったことに感謝していると思います。自分もどれだけ気持ちが高ぶるか、想像がつきません。その気持ちを水面でいかに出せるかだと思っています。
 宮島は一番走ってきた水面で、自分自身のパフォーマンスが一番出せるレース場です。今の自分が、SGで全く通用しないとは思っていません。オールスターの優勝戦に乗れると信じて、全力で走ります。