宮島のSGグラチャン獲りへ挑む!

吉川白井毒島ら宮島GI覇者たちが、
宮島のSGグラチャン獲りへ挑む!

宮崎 経督 ●『宮島専属記者予想』担当

昨年の名人・今垣は宮島相性抜群

参加メンバーの中で唯一、宮島のSGを制しているのが今垣光太郎(福井)。しかもそのタイトルが02年の第12回グラチャンだった。当地との相性は抜群で、GIも3度優勝。その内の1つが昨年4月の当地PGI第20回マスターズCだったのは記憶に新しいところ。今大会も躍動必至と見ていい。

宮島周年連覇の実績もある吉川元浩(兵庫)も当地好走型。昨年、今垣が制したマスターズCも準Vと、その巧者ぶりは依然として健在だ。

他では松井繁(大阪)に白井英治(山口)、池田浩二(愛知)、赤岩善生(愛知)、坪井康晴(静岡)、田村隆信(徳島)、毒島誠(群馬)も当地GIVの経験者だ。

昨年度のグラチャン覇者である柳沢一(愛知)は当地の記念優出こそないが、宮島勝率は高値安定。好条件が揃うと連覇への視界も開けてくるかも。

機力面の不安なし!地元・前本

筆者注目は、やはり地元で孤軍奮闘となる前本泰和(広島)だ。地元実績はここまでGIで8優出。13年のGI59周年では大逆転で悲願の地元GI優勝も達成した。

特筆すべきは地元・宮島でのモーターの仕上げ。とにかく行き足中心に常にハイパワー。好素性機ならその力を最大限に引き出し、低調機では過去歴で見たこともないような足色に仕立てる。

「今まで走ってきて、機の仕上げで“これで良い”と思ったことはない」と言い切るほど、最後の最後まで究極の足を求めるスタイルは、今大会でも変わらないだろう。

SGグランドチャンピオン 歴代優勝者
開催年 開催場 優勝者
第1回 1991年 住之江 西田  靖
第2回 1992年 蒲 郡 中道 善博
第3回 1993年 住之江 安岐 真人
第4回 1994年 住之江 三角 哲男
第5回 1995年 桐 生 野中 和夫
第6回 1996年 多摩川 高山 秀則
第7回 1997年 尼 崎 市川 哲也
第8回 1998年 宮 島 上瀧 和則
第9回 1999年 唐 津 大嶋 一也
第10回 2000年 下 関 西島 義則
第11回 2001年 唐 津 植木 通彦
第12回 2002年 宮 島 今垣光太郎
第13回 2003年 丸 亀 池田 浩二
第14回 2004年 浜名湖 原田 幸哉
第15回 2005年 下 関 山本 浩次
第16回 2006年 浜名湖 坪井 康晴
第17回 2007年 戸 田 湯川 浩司
開催年 開催場 優勝者
第18回 2008年 芦 屋 湯川 浩司
第19回 2009年 戸 田 今垣光太郎
第20回 2010年 大 村 湯川 浩司
第21回 2011年 児 島 瓜生 正義
第22回 2012年 芦 屋 太田 和美
第23回 2013年 常 滑 太田 和美
第24回 2014年 浜名湖 菊地 孝平
第25回 2015年 宮 島 山崎 智也
第26回 2016年 蒲 郡 山崎 智也
第27回 2017年 鳴 門 石野 貴之
第28回 2018年 徳 山 白井 英治
第29回 2019年 多摩川 柳沢  一
第30回大会宮島
優勝戦
2020年6月28日(日)第12レース