総展望
香川支部vs岡山支部の瀬戸内対決
8月開催に移行して「夏の女王決定戦」となって10年。丸亀では7年ぶりの開催となる。
地元勢は6人全員がA1級。その中でも平高奈菜(香川)、平山智加(香川)、山川美由紀(香川)の3人に注目する。平高は地元で6節連続優出中。今年4〜5月にV歴があり、この大会初優勝を狙う。平山は前哨戦となる6月のGIIIオールレディースをV。最近2年で地元戦は3優出V3と優出すれば勝負強い。2年ぶり2回目の戴冠を狙う。大会V4のレジェンド・山川は、過去4回のナイター開催でも3優出V2。やはり強い。
ライバルは岡山勢だ。田口節子(岡山)は丸亀で3節連続優出中。低調モーターでも確実に上位級に仕上げる。守屋美穂(岡山)も、当地最近3節で2優出V1と好相性だ。
丸亀の大レースは初優勝の宝庫。代表格は池田浩二、石野貴之、峰竜太で、7年前の滝川真由子(長崎)もそう。今回、細川裕子(愛知)、長嶋万記(静岡)が悲願達成なるか。櫻本あゆみ(群馬)、香川素子(滋賀)の丸亀巧者2人が穴。
水を吸っていないボートは内有利に
新ボート2節目の今大会。軽いボートは出足が来やすく、内コースが有利だ。夏の丸亀はスタートが届きすぎるとの声も聞く。スリットが揃うとダッシュ勢は苦戦。高配当が出る時は2、3コースの1着だ。
夏場は基本的に水面が良好。5日目、6日目は“逃げ祭り”になることも…。シリーズ前半戦は昼が満潮で下げ潮。後半戦は夕方以降が満潮で上げ潮だ。
使用8ヵ月も確たるエース機はない
昨年11月末から8ヵ月使用。確たるエース機はない。温水パイプが外れるまでは、30、39の使用選手から節イチが出ていた。最近は46、21 、14 の仕上がりが目立つが、上位グループが多く節イチ級がいない開催もある。
2連率上位のモーターから順番に出場した6月Aレディースで、2連率40%以上のモーターは13基中5基しか予選突破できず、優出は松尾夏海の6だけだった。平山智加がVの34は出足型で、総合的には中堅上位。金田幸子の61、田口節子の2の方が仕上がっていた。16、10は2連率こそ高いが、乗り手の良さに助けられている印象。穴で9、59を推したい。