超舟券術

戦いの花園まるがめは初日からCLIMAX!力技経験を争う6LADIES
松長彰の極私的「超」舟券術

当地実績抜群の日高、寺田、遠藤が地元トリオの脅威に。
注目のドリーム戦は[3]松本の決め差しに波乱の予感!


強力モーターを手に初優勝
を完全優勝で飾った櫻本

ボートレースが(何度目かの)モーターの時代に突入したことを全国のファンに知らしめたのは、昨年12月の唐津で開催されたGIIIオールレディースだった。そこで櫻本あゆみ(東京)が10戦全勝の完全優勝を達成したのだが、これがなんとデビュー初優勝。しかもその優勝が、櫻本が昨年1年間で優出した、ただ1つのレースだったというからさらに驚く。

このシリーズには、2週間後にクイーンズクライマックスを制する日高逸子(福岡)や、同じくシリーズ戦を優勝する中谷朋子のほか、歴代女王の谷川里江(愛知)や女王クラスの実力者でもある香川素子(滋賀)や永井聖美(東京)もいて、決して出場メンバーに恵まれた優勝ではなかった。恵まれたのは、まさに群を抜く強力モーターだったこと、この1点だ。


当地実績、キャリアとも
圧倒的なレジェンド・山川

実力上位選手のモーターが誰よりも強力なら話は早い。マスターズの今村豊がそうだった。話がややこしくなるのは実力下位の選手がそうしたモーターを引き当てたときで、選手の実力にモーターパワーを加味した総合力をどうやって順位づけるかが舟券作戦を立てるうえでも重要になってくる。とはいえ、優勝未経験選手を完全優勝に導くほど強烈なモーターがあるというなら、選手の実力などはむしろ積極的に無視すべきかもしれない。

そこをあえて選手側から見ていくと、やはり一番の注目はドリーム戦に出場する地元トリオだが、水面実績では山川美由紀(香川)がキャリア面を差し引いても圧倒的で、平山智加(香川)は地元実績としては普通、平高奈菜(香川)は優勝がなく勝率も5点台と普通以下・・・というより、とにかく事故が多すぎる。むしろ遠征組の日高と寺田千恵(岡山)が抜群の当地成績で、まだ10戦のキャリアながら優出5回、優勝2回の遠藤エミ(滋賀)の相性の良さ、いやその勢いこそキャリア勢にとって最大の脅威となるだろう。


スタートもターンも切れる
"浪速のど根性娘"落合

あと極私的に推したいのは落合直子(大阪)で、5月には福岡で服部幸男を抑え優勝。続いて同じ男女混合戦だった当地で準優勝。出場すれば優勝候補の1人だった同門後輩の鎌倉涼が不出場だからというような感傷的な理由ではなく、スタートもターンも切れまくっている落合の浪花節・・・、ではなく浪速のど根性に期待だ。

女子のドリーム戦といえば、荒れ相場が基本。昨年はインがつぶれ万舟配当、一昨年はインの平山が逃げたが後ろが大混戦となり3連単は8千円台に。ちなみに15年前、前回のまるがめ大会では5号艇の山川の前付けで1号艇の横西奏恵(引退)が大外発進となり、勝ったのは6号艇の大島聖子(引退)とまさに大荒れとなった。

今年も捲り大好き選手が揃って展開推理さえ難解なレースになりそうだが、スタートライン後は[3]松本晶恵(群馬)が最初にレバーを落としそう(つまり差し構え)で、[4]山川が敢然と捲って出るか。[1]寺田が反応するのは必至で[2]平高、[5]平山はそれぞれマーク策に徹し、[6]遠藤は全速で中央突破する構え。どうなれば波乱になるのかも微妙だが、決め差しの[3]松本の存在がいかにもそれっぽい。

ドリーム戦予想