総展望
1年間のSG成績で出場選手が決まるグラチャンは「最強のSG」と呼ばれています。今年の開催地は鳴門です。昨年のオーシャンCに続く鳴門でのSG開催ですが、今回も地元・徳島の選手がいません。私が現役で走っていた頃は鳴門でSG開催がなかっただけに、残念な思いです。
原田、井口、菊地が今年好調
優勝候補の筆頭には峰竜太(佐賀)選手を挙げたいと思います。2年連続して年間最高勝率に輝きました。安定してモーターを仕上げる力があり、ターンの切れ味もあります。
今年の調子なら長崎支部に移籍、下関周年と大村DCで優勝した原田幸哉(長崎)選手、東海地区選と徳山MB大賞優勝の井口佳典(三重)選手、そして、昨年の鳴門周年でオール0台スタートと驚異のスタート力を見せた菊地孝平(静岡)選手でしょう。菊地選手は1月の浜名湖周年で優勝しています。
攻撃力は白井、勢いなら桐生
ここ一番の攻撃力が強烈な白井英治(山口)選手には2度目のSG優勝を期待します。勢いなら戸田周年とクラシックで優勝した桐生順平(埼玉)選手です。中国地区選優勝の茅原悠紀(岡山)選手、前期勝率1位の吉川元浩(兵庫)選手も近況のリズムの良さでは負けていません。グランプリに出場した松井繁(大阪)選手、石野貴之(大阪)選手、辻栄蔵(広島)選手は調子がもう一つですが、そろそろ軌道修正をしてくるでしょう。
リズムの良さは機力を超える
最近のSGはモーター勝負の色が濃く、モーターやプロペラの調整力が試されます。2013年には菊地選手、14年には山崎智也(群馬)選手が5月オールスター、6月グラチャンでSG連続優勝をしています。モーター抽選に左右されず、調整がハマる選手がいるということです。いくらモーター勝負と言っても、リズムの良さは無視できません。
開催期間後半は午後から干潮時間で、優勝戦は干潮に近い水面となります。注意しなければならないのは、干潮に向かう時間帯は2マークから1マークへと潮が流れてスタートが早くなることです。そこへ追い風でも吹こうものなら、さらにスタートが決めづらくなります。走り慣れている選手なら対応できますが、そうでない選手は大変でしょう。また梅雨の時期なので、湿度に対応した調整ができているかもコメントなどで確認してください。