総展望

総展望
北條 直治●『日刊スポーツ西日本』

GI・GII 1年間で好成績を残した強豪たちが、
夏の尼崎水面に集結!

尼崎V歴の毒島瓜生原田がリード

4年ぶりに尼崎でビッグレースが開催。「SG第27回オーシャンカップ」が行われる。昨年10月にリニューアルして正門や場内が一変した。SG開催でさらに盛り上がる。GI・GIIの優勝戦における着順点上位者が揃い、実力者が名を連ねる。まさに誰が勝ってもおかしくない。

その中で注目は、尼崎でも優勝経験がある毒島誠(群馬)、瓜生正義(福岡)、原田幸哉(長崎)。いずれも勢いに乗れば手がつけられない強さを誇る。毒島は62周年、原田は58周年の覇者でもある。特に原田は宮島オールスターでVを飾り、リズムは最高潮だ。

18年の尼崎オールスターを制した中島孝平(福井)や、68周年を勝っている丸野一樹(滋賀)も水面相性は良い。柳沢一(愛知)と平本真之(愛知)は6月の一般戦に登場。ともに優出を果たしていて、走ったアドバンテージは大きい。

女子では田口節子(岡山)、平山智加(香川)、平高奈菜(香川)、遠藤エミ(滋賀)が参戦。平山は60周年でGIVの経験があり、田口は当地V3の実績を残している。遠藤は3月の大村クラシックを制して一躍全国区となり、平高も5月の宮島オールスターで優出を果たすなど話題が尽きない。

地元勢は魚谷智之(兵庫)と稲田浩二(兵庫)の2人が迎え撃つ。魚谷は地元の調整がお手のもの。水を得た魚のように鮮やかな走りを約束する。稲田は『イナダッシュ』の異名を取るスタート力を武器に大暴れといきたい。

伸びは1号機、出足は41号機が好調

4月から新モーター・新ボートとなり、3ヵ月が経過してSGを迎える。エースはないが、目立つモーターはある。伸び型でパワフルな13645314。出足型なら3241を推奨する。

中でも、伸び型の1は誰が乗ってもパワフルな動きで、スリット付近では光る。36は5月GIIIオールレディースで長嶋万記がV。4は6月戦で柳沢一が駆り、3拍子揃う好気配だった。気温が上がってから兆しが見えてきたモーターだ。

出足型ならA級選手が手にすることが多く、優出回数を重ねる41が軽快だ。

モーター2連率ベスト10(2022年4月・使用開始~6月22日)
順位 モーター
番号
2連率 勝率 優出 優勝
1 41 62.0% 6.66 3 1
2 51 54.9% 6.41 2 1
3 4 54.1% 6.90 4 0
4 49 50.9% 5.82 1 0
5 26 50.0% 6.35 1 0
順位 モーター
番号
2連率 勝率 優出 優勝
6 39 48.9% 6.20 1 0
7 59 47.2% 6.05 1 0
8 50 46.4% 6.11 1 0
9 54 45.2% 5.91 2 1
10 60 44.9% 6.22 1 0

●尼崎はチルト3度まで使用できます。