「尼崎は淡水なので水が硬い。その分、水面もポチャつきますね。近畿のレース場はどこも淡水なので、硬い水面を乗りこなすため、基本的には出足や回り足を重視した調整が多くなります。
　レースの特徴としては、水面が広いのでインでも握って回れる。とにかく捲りが利かなくて、インが強い。センタープールじゃなくて“インプール”です（笑）。6コースの1着はまずない。だから6コースでどう凌ぐかが、シリーズを優位に進めるためには絶対に必要です」

「それに、今は1マークにあった建物が取り壊された影響で、風が水面へモロに入ってくる。最近は風が凄く吹くようになった。向い風になることが多いので、2マークが凄くポチャつくんですよ。道中の逆転も多くなったので、やっぱり出足重視の調整にしている選手がより稼ぐイメージです」

「あとは、タイムを見てほしいですね。特に展示タイムよりも、1周タイムとまわり足タイムは気にしたほうが良いです。ここに赤とか黄とか色がついている選手は、凄く舟券に絡みやすい。僕ら選手も、このタイムに色がついているとヤル気が出て、頑張ろうという気持ちにもなりますからね」