舟券勝利のポイント
気温が明暗を分ける、尼崎センタープール。
好配当狙いなら「センターが捲ってインが残す」
1マーク先制した艇を風が後押し
3月31日、尼崎ではシニアバトルシリーズ「尼崎選手権競走」が開催されていた。優勝戦は、4カドから全速一気に攻めてくる熊谷直樹を巧く封じ込めた今垣光太郎が2コース捲りで優勝、底力を見せつけて史上15人目となる24場制覇を達成した。この日は6つのレースが捲り決着と、尼崎らしい見応えたっぷりの1日となった。
勝負をさらに"ホット"にさせたのが、20℃を超えるポカポカ陽気。まさに春の尼崎センプルらしい水面コンディションとなった。尼崎の風は隣市にある甲子園球場名物の浜風と同じく西風、向かい風が主体だ。この阪神地区特有の西風がバックで力強い追い風となり、1マークを先制した者の強い味方となる。この日は第1~4レースまで捲りの連発。顕著な例が第3レース、富山弘幸が4カドから決めた一撃必殺劇だ。向かい風5mのなかでトップタイミングのコンマ16のスタートを決め、あとはそのまま独り旅。2着にはインから残した鈴木貴司が入った。
センターが捲ってインが残す、これぞ尼崎特有のパターンと言える。高配当を仕留めるなら、この形で狙ってほしい。ちなみに3連単配当は8,430円とまずまずだった。
尼崎巧者のイン戦は素直に信頼
尼崎の1マークはスタンドに対してフラットなのでイン艇が回りやすく、捲られても残せる。インからしっかりとスタートを決めれば、悠々と先マイすることが可能だ。だから逃げ決着が多い。この日も、泉具巳や星野政彦といった地元レーサーが1枠からあっさりと押し切っていた。尼崎巧者の1枠は素直に軸にするべきであろう。
そうそう、5月の兵庫県の平均気温は20℃を超えたくらい。SGオールスターはシニアバトル最終日と似た気象条件になるだろう。シニアバトルの結果は大いに参考になるはず。違いは4月20日から新モーターに切り替わったこと。パワー相場がはっきりとしない状況で、試運転やスタート展示での各艇の動きは必ずチェックしていただきたい。
アマはイン向きの風が吹く
「アマ(尼崎)はインコースがめちゃくちゃ強いです。風は3~5mくらいのホーム向かい風が中心で、これがイン向きの風なんです。ターンが流れず、艇が返ってきます。レースが荒れるとしたら、前付け艇がいるときですね。
モーターは直前2節をチェック。特に地元勢が揃うGW戦は注目です。調整の巧い向所浩二選手が乗ったモーターなんかは、その後も注目してみたいですね。地元の魚谷智之選手と吉川元浩選手も、オールスター前にGW戦を走るので有利です」
ベテラン西島は2コースも巧い
「やっぱり頑張って欲しいのは地元の兵庫勢やね。魚ちゃん(魚谷)は、最近アマで良いモーターを引けていない。まずは良いモーターを引いて欲しいですね。ゲンコウ(吉川)の方がリズムは良いでしょう。調整がハマったらムチャ出しますよ!
遠征では西島義則選手に注目です。インが強いアマとの相性は良いです。1月の63周年の優勝戦でも、松井繁選手に対して前付けに行って2コースに入りました。普通、イン屋は2コースだと気落ちしてしまうんですよ。西島選手は2コースでも巧いのが強みです。
あとは平山智加選手。近況勝率8点台はエグいなぁ。絶好調ですね。男子との体重差が3kgから4kgになったのも大きい。そこは回った後の出足に出ます」
インを外して買うのは無謀
「アマでオススメする買い方は、やっぱりイン中心です。堅そうなときは1のアタマ固定、前付けにくる選手や攻める選手がいるときは1を絡めたボックス券。
アマは日本一インが強いレース場だと思います。インを外して買うと損しますよ!」