「住之江」の現在を知って、グランプリ舟券ゲット!
水面の基本的な構造は2年前のグランプリ時と何ら変化がない。しかし、今年11月以降、レースの結果に微妙な変化が出てきた。
住之江は9月下旬から10月いっぱいまで、施設改善のため開催がなかった。この間に古くなっていたセンターポール(スタートライン上にあるポール)を建て替えたが、その影響か、若干ながら、空中線の位置が以前と変わった模様。走り慣れている地元選手からは「スタートが難しくなった」という声も聞いた。前半レースの番組の傾向が少し変わったことも手伝い、11月の一般戦では、以前ほどイン艇が勝てなかった。温水パイプを装着したのも11月から。モーターの変調により行き足が鈍くなった選手がいたことも無視できないが、空中線に対する違和感が、特にスローからのスタートを難しくした可能性もある。
今大会はトップレーサーばかりなので、仕掛けの勘を修正するのも早いはずだが、序盤はスタート勘をつかむのに苦労する選手がいても不思議はない。
振り返れば、グランプリ初のナイター開催だった2019年の初日は印象的な結果だった。第10レースまで1号艇が全勝。抜きの決まり手すら皆無で、全員がイン先マイで決着をつけた。ちなみに、シリーズ戦の予選4日間で、捲りの決まり手は4本だけ。穴党には厳しい現実だった。
トライアル2ndについても、ここ2年、イン艇の強さが際立つ。19年は6戦中5勝、昨年の平和島では6戦全勝。イン以外で勝ったのは19年3回戦の石野貴之しかいない。この年に石野が優勝したのは偶然ではなく、頂点に立つだけの突破力があったということだ。
スタート勘をつかむのが微妙に難しくなった今大会でも、誰かが捲って勝つ想定の舟券は非現実的だ。好配当を狙うなら、スピードを持って差せる若手~中堅級選手に注目だ。
グランプリの1、2着の出目で最も多いのは1→3 。スピード自慢ばかりが揃う大会なので、落として差す2号艇=2コースより、スピードを持って回る3号艇=3コースの方が2着争いを有利に運べる。