モーター解説

モーター解説

MOTOR
淺香 登
ボートレース津専属解説者
淺香 登
モーター
女子戦
2連率+出場選手の
プロペラ調整力で評価したい

昨年9月から使用の現モーターは、直線タイムの差があまりないことから、伸びは全体的な格差が少ない印象です。つまり、出足・行き足の差が、モーター2連率に直結しています。また、女子戦に関しては選手個々のプロペラ技量の差がかなりあり、「モーター2連率+出場選手のプロペラ調整力」での総合評価が必須です。今回、近況のモーター動向に絞って10基をピックアップしましたが、この他に甲乙つけ難かったのが「12」「50」「73」の3基。ここは、是が非でも推奨しておきたいです。

さらに、意外に重要なポイントなのがボートの2連率。40%以上のボートを引き当てると、モーターの威力が数字以上に引き出される傾向なので、絶対に軽視してはいけません。

注目モーターピックアップ10

モーター
番号
60
全体評価 S 出 足 伸 び 回り足

伏兵クラスでも全ての足がトップ級に仕上がり、シリーズの台風の目に挙げられることが多い。象徴的だったのは5月マンスリー杯の柴田大輔。チルト3度で戦っても回り足軽快︕ 特に捲り主体の選手が引くと一層脅威な存在に。

モーター
番号
61
全体評価 S 出 足 伸 び 回り足

バランス系の好素性機としては真っ先に挙げたいモーター。4月周年で松井繁が予選落ちだったものの、道中での機力の力強さがずっと目立っていた。また、6月以降はV候補が高値安定の仕上がりを堅持。

モーター
番号
69
全体評価 S 出 足 伸 び 回り足

何といっても、4月周年で松山将吾が節イチパワーを駆使して、予選トップ通過から優勝戦1号艇を手にした。ファンにとって、最もインパクトを与えたモーター。周年以降も、誰もが全体評価◎の強パワーを誇る。

モーター
番号
53
全体評価 S 出 足 伸 び 回り足

モーター2連率30%の中堅ながら、GW開催で黒崎竜也が整備をしてから気配は一変。直後に前出達吉がデビュー初V。その2節後のサンスポ杯で野口勝弘も優勝。特に行き足から伸びがグググっとかなり強烈で、隠れエース機の評価。

モーター
番号
18
全体評価 A 出 足 伸 び 回り足

初使用から好素性のモーターとしていつも挙げられ続けていた。正月開催で豊田健士郎が圧巻のパワーでのV。長所は、スタートで後手を踏んでも、1マークまでに伸び返すレース足。スローからの戦いでは特に高い威力を見せる。

モーター
番号
66
全体評価 A 出 足 伸 び 回り足

4月周年では、遠藤エミがシリーズ前半の不振から急転し、後半は優出メンバーにも負けないパワーまで仕上げた。フットワークも良く、スリット足がトップ級。想定外のパワーの影響で、出過ぎてFのケースも…。

モーター
番号
31
全体評価 S 出 足 伸 び 回り足

初下ろしから素性の良かったモーター。トランスワードトロフィーでは佐藤航がチルト2度ながら出足を仕上げて優出。その後のルーキーSは吉田裕平が文句なしの節イチ。コースを問わずフットワーク良く戦えるのが売りだ。

モーター
番号
48
全体評価 A 出 足 伸 び 回り足

6月のJPF杯で荒井輝年が捲ってのV。モーター2連率は30%前半と数字は目立たないが、GW開催で走った安田吉宏以降は、誰もが上々なレース足に仕上がっていく。スタートでスリット近辺から出ていく部分も侮れない。

モーター
番号
65
全体評価 A 出 足 伸 び 回り足

初下ろしからずっと中堅下位レベルのポジションだったが、GW開催で中村守成の好走をキッカケにモーターは総合力で上位ランクに著しく高騰。さらに、マンスリー杯の大庭元明とJPF杯の山本兼士からは節イチパワーのお墨付き。

モーター
番号
32
全体評価 A 出 足 伸 び 回り足

B級選手の乗艇割合が多い影響で、モーター2連率30%前半。ただ、4月周年で豊田健士郎の快進撃で準優1枠を手にするなど、機自体の素性はパーセントよりも格段に良い。レディースCでは大化けする可能性十分。