レディースチャンピオン考察

鵜飼菜穂子
鵜飼菜穂子
“インの鬼姫”
的

レディースチャンピオン考察

私にとってレディースチャンピオンはお祭りでした。完全優勝で3連覇を達成しましたが、4連覇は正子(佐藤正子・現JLC専属解説者)に阻まれました(笑)。女子の中でも、SGやGIで戦っているレーサーは「自分はレベルの高い場所で走っている」と自信を持てるから、優位に立てると思いますよ。
 昔はSGに行っても「何しに来たの︖」とからかわれたり、女子は選手と思われていませんでした。ただコースを取りに行く姿勢を見て、先輩方が最後には応援してくださった。その方々から「お前が頑張ったから女子レーサーの今がある」と言われた時は嬉しかったですね。

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もっとハングリーになっても良い

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最近はインを取りに行くレーサーが少ないですよね。ボートレースはイン取りから面白い競技なので残念です。枠なりのほうがお客さんは楽しめるのかなと、時代の流れを感じます。私も今、解説をしていてコースがぐちゃぐちゃになると頭を悩ませます。現場で見るなら進入から熱いほうが面白いですよね。
 ボートレーサーは危険な仕事で、その対価として賞金が支払われています。お金に対してハングリーに、欲張って欲しい。私と同様にデビュー戦でコースを取りに行っても良いと思いますよ。

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男子に勝てる女子レーサーが増えて欲しい

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3選手 津は風がコロコロ変わるのでスタートが難しい場です。アウト勢のスタートの見え方が難しく、スロー勢がスタートで先行するレースが多い印象です。なので、スタートを知っている地元レーサーは有利だと思います。その地元からただ1人参戦する高田ひかるさんは伸び型の調整が魅力ですね。最近は外からでも見せ場を作れるレーサーが存在感ありますね。
 私は男子レーサーに挑んで挑み切れませんでしたが、遠藤エミさんのSG優勝でチャンスがあることを証明されました。平山智加さんも混合GIを優勝しています。今大会を勝てばSGの出場権利も獲れるので、遠藤さんに続くレーサーが登場して欲しいです。