ついに津に来た「GIマスターズ」
レースの流れを把握して、舟券の"マスター"を目指せ！！

― 津で初めてマスターズが開催されます！

マスターズ（名人戦）が創設されたとき、歌手の鳥羽一郎さんが『名人』という応援歌を出したことを思い出します。鳥羽さんは津の名誉執行委員長ですから、「一度は津でマスターズを！！」と思っていました。開催が実現して、嬉しく思っています。

― 4月の津の水面コンディションは？

津は大村や徳山と並んで、イン有利のイメージが強いでしょう？　でも意外とそうではなくて、アウトの差しや捲り差しがよく決まるんです。2、3着に外枠が絡んでくるので、ガチガチの1番人気は少ないですね。ある程度点数を買っても大丈夫ですし、思い切って1番人気を蹴飛ばしてしまうのもアリかと（笑）。

追い風なら差し、向かい風なら捲りが決まりますが、春は向かい風の日が少ないので捲りは期待薄でしょう。また、春は風向きが頻繁に変わるので、面倒でも天候はこまめにチェックした方が良いと思います。

天候の変化はモーターにも影響があるんですよ。今のモーターはちょっとした気候の変化でコロッと変わります。実績機はともかく、中堅クラスは要注意です。新聞などに「良くなったよ～」とコメントがあっても、取材したのは前日です。当日の天気が違うときはコメントを鵜呑みにせず、自分の眼で確認してください。

― 天候のほかに注意しておくことは？

津のレースには"流れ"があります。インが勝ち出せばイン逃げばかり続くし、負け出すと雪崩のようにインが崩れて3連敗、4連敗などザラ。風や番組、機力などもあるのでしょうが、それを超えている気がします。流れの変化に気づかずにいると、あっという間に舟券資金が尽きます（苦笑）。インが負け続けると、選手も嫌な気持ちになるみたいですよ。

2月の東海地区選でもそうでしたけど、この"流れ"は、ちょっとしたことで変わります。初日は第3レース、地元の東本勝利選手から6連続でイン逃げが決まらず。2日目は第6レース、モーターの出ていた坂元浩仁選手がイン連敗にストップをかけ、その後は最終レースまでイン逃げが続きました。

一番はレースの流れを把握することですが、難しければ流れを変える力のある選手やモーターを見つけておくのが良いでしょう。展示航走で上昇モーターを見つけるのは無理なので、マスターズ開催までの2節で予習しておくことが大切です。

― モーター相場の予習...ですか？

はい、津のモーターは昨年9月が初下ろしで、マスターズ開催時は半年経過しています。ですが、2連率上位モーターがすべて良いわけではありません。2連率40%以上のモーターでも8位の「71」は目立った点がなく、地区選でも未勝利に終わっています。

逆に、数字が低くても狙えるモーターもあります。地区選準優勝の坂元浩仁のモーター「13」は2連率が29.8%しかありません。藤田靖弘がGI初優出を決めた「46」も2連率は33.9%です。

数字も無視できませんが、やはり予習をして、直近の実戦足を見定めなければなりません。リプレイを見ておくだけでもかなり違うと思いますよ。

予習で見る部分はスリットから伸び具合や、競ったときの様子です。先頭よりも真ん中や後ろ、3、4着争いに注目してください。

― 楽して勝つことはできない、と。

天候の変化とモーター相場の予習、この2点を押さえておけば勝利の舟券をつかめる確率は間違いなく上がります。

今回は『マスターズ』ですから、舟券を買うファンも熟練度が試されるシリーズになると思います。