土屋幸宏が分析
元ボートレーサー土屋幸宏が分析
ナイター時間帯に強い選手
ナイター照明で輝くのは、やはり峰か。
スタートが見えている平本の一発に期待!
ナイターと聞けば、一般的に夜間の照明下を想像するが、ボートレースの“ナイター”は全てのレースが暗いわけではない。5月の住之江・オールスターでナイター照明下で行われたのは第10レース以降だった。ナイターレースでは、昼夜の気温変化に応じたモーター調整やスタート勘の修正が必要で、1日の流れを含めた難しさがある。その中で、今回は日が沈んだ後のレースに注目した。
今年のSG・GIで、日没後のレースは計306レースあった。勝率トップは峰竜太の9.35だ。37走18勝、3連率86%で、平均ST0.12とスキがない。今年のSG覇者・吉川元浩や篠崎仁志らも勝率8点を超えている。
スタートはどうか。昨年11月の蒲郡周年は、日没後の5日間が向い風で、風速は最大5mだった。暗くなると視界が悪く、照明の光が水面に反射する。スタートの難しい状況で、踏み込める選手は誰か。
勝率上位の吉川と篠崎仁も平均STは0.13と早いが、それを上回る選手が9名もいる。最も早い0.10は平本真之、守田俊介ら4名だ。中でも平本は峰、新田雄史と並び最多の37走している。準優、優勝戦は6戦中5回で0台スタートと、勝負所ではスタートのキレが増す。
日暮れ後の0台スタート発生率を見ると、予選・一般戦で50%、準優で71%、優勝戦は64%。昼のGIと比べて、準優のみ発生率が10%上がっていた。ナイターの準優は“スタート合戦”である。
今回の蒲郡は日没が16時42分頃。陽が落ちた第5レース以降にどんなドラマが生まれるだろうか。
日没後勝率10傑
(2020年1月1日~10月16日/SG・GI・日没後のみ)
| 順位 | 登録番号 | 選手名 | 勝率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 4320 | 峰 竜太 | 9.35 |
| 2 | 3716 | 石渡 鉄兵 | 8.50 |
| 3 | 4044 | 湯川 浩司 | 8.27 |
| 4 | 3854 | 吉川 元浩 | 8.24 |
| 5 | 4262 | 馬場 貴也 | 8.20 |
| 順位 | 登録番号 | 選手名 | 勝率 |
|---|---|---|---|
| 6 | 4477 | 篠崎 仁志 | 8.17 |
| 7 | 4350 | 篠崎 元志 | 7.87 |
| 8 | 3415 | 松井 繁 | 7.78 |
| 9 | 3779 | 原田 幸哉 | 7.55 |
| 10 | 3942 | 寺田 祥 | 7.53 |
日没後スタート7傑
(2020年1月1日~10月16日/SG・GI・日没後のみ)
| 順位 | 登録番号 | 選手名 | 平均ST |
|---|---|---|---|
| 1 | 4337 | 平本 真之 | 0.10 |
| 1 | 3721 | 守田 俊介 | 0.10 |
| 1 | 4503 | 上野真之介 | 0.10 |
| 1 | 4205 | 山口 剛 | 0.10 |
| 5 | 3779 | 原田 幸哉 | 0.11 |
| 順位 | 登録番号 | 選手名 | 平均ST |
|---|---|---|---|
| 5 | 3941 | 池田 浩二 | 0.11 |
| 7 | 4320 | 峰 竜太 | 0.12 |
| 7 | 3716 | 石渡 鉄兵 | 0.12 |
| 7 | 3744 | 徳増 秀樹 | 0.12 |