万穴ハンター・石井誠司が直撃!

蒲郡の先頭へ。
万穴ハンター・石井誠司が直撃! 3946 赤岩 善生

鬼神の如き強さを見せる毒島誠を筆頭に、峰竜太、白井英治、井口佳典らトップランカーが集結する蒲郡ダービー。ドリーム戦には愛知のエース・池田浩二が出場します。
 でも、蒲郡なら赤岩善生でしょう! 内も外も利く蒲郡でどんなレースをしようとしているのか、万穴に繋がる話はないか、そう思って聞きに行ったんですが…。

― 蒲郡の通算成績は出場選手中ナンバーワンです。

赤岩蒲郡は一番走っているレース場だから当然。内も外も利く水面だけど、スローの方がスタートがわかりやすいし、思い切り行ける。ダッシュ戦でいつもの「クックッ」という行き足が仕上がると最後に伸び切っちゃうので、スタートが怖い。

ダービーは全部スロー域から行く気でレースをしたい。基本は一つでも内。2枠でもピット離れ次第でインを取りに行くつもり。でも外も利く水面だから、コース取りは無理せず冷静に行くことが大事だね。

自分がモーター調整で意識するのは、行き足とターン回りかな。足合わせの伸びはどっちでも良い。ほかの艇に付いて行ける程度の足があれば十分。

― 赤岩さんは丸亀メモリアルの3日目、インが全然利かない状況で逃げました。黒いフライホイールの調整に正解を出しているように見えます。

赤岩そんなことはないよ。尼崎オールスター、丸亀メモリアルは仕上がりが悪かった。丸亀ではあの足、あのモーターでも人気になっていたからね。必死で逃げたよ(苦笑)。

― では、蒲郡のモーターなら?

赤岩蒲郡のモーターは、他所より出せる自信がある。やりやすいようにやらせてくれるし、自分が思ったことをやらせてくれる。欲しい部品も出してくれる。整備士さんのレベルが高いのも良いね。常滑も同じぐらいに素晴らしいよ。

― 整備をやり過ぎて悪くなる選手もいますよね。

赤岩俺は整備をして悪くすることはないね。最低でも現状維持より少し上、それ以下の状態では絶対に乗らない。換えてダメだったら元に戻して、それから違うことをやってみる。

整備には手順がある。「換えてダメだったから」と違う部品に換えたり、また違うこと、違う場所に進めていくと、結局、どこに答えがあるのかがわからなくなる。1個、また1個と順を追っていくことが大事だよ。

― 失礼ですが、毒島誠選手や桐生順平選手のターンは凄い。赤岩さんは…。

赤岩俺には何もない。俺には昔から劣等感しかない。ただ“努力”って言葉は嫌い。勝ちたいがためにするのは、努力じゃないでしょ。後輩にも良く言うけど、「頑張ってます」という姿を見せる必要はない。見ていればわかるからね。

俺はスタートも遅い、ターンもできない。それならモーターを出すしか勝つ道はない。毒島はターンが凄いし、自信満々で走っている。俺は全然自信がない。そう思っているから、やれることを黙々とやるだけ。

― 蒲郡で引きたいモーターはありますか?

赤岩GWシリーズしか乗っていないし、全然わからないよ(苦笑)。59はGWシリーズで仲口博崇さんが乗っていて、前検は一番良かった。俺と池田浩二で絶賛したのを覚えている。17も凄そうだね。

― 赤岩さんがGWシリーズで優勝した16は?

赤岩16はもう1回引いても良いよ。当時とはプロペラの形は変わっているけど、プロペラが逆打ち(裏側から打つ)できるようになったから、ある程度は直せると思う。69も良さそうだから引いても良いね。59171669みたいな良いモーターを引きたい。でも、誰もがそう思っているでしょ(笑)。

― 今年は調子も良いし、久々のSG優勝のチャンスだと思います。

赤岩サウナとかで、ファンの人に「SGを獲れるのは、どんなに頑張っても50歳までですよね。早く獲ってください。応援しています」と言われても、腹が立たない。自分でもそう思っているんだろうね。丸亀メモリアルのときに、重成一人の「体力的にも年齢的にも、SGを獲る機会はここが最後かな」と言うコメントを見た。重成のほうが若いけど、その気持ちは理解できるんだよね。

蒲郡の水面は、ほかの人より多く走っているし、安心感がある。落ち着くし、自分の庭のようなもの。自分の家にいる感覚になれる。グランプリで地元の大阪の人が強いのもわかる。

今回のダービーは、俺がSGを獲る最後のチャンスだろうね。今年の流れが良いとか、今の状態とか関係なく、純粋に「もう1回、SGを獲りたい」と思うのは今回が最後。だから何があっても腐ることはないし、終わることはない。

今後もSGを獲るチャンスはあるかもしれない。それでも蒲郡で獲りたい、と思う。

蒲郡は07年メモリアル、11年オーシャンCで優出している
2018年獲得賞金ベスト60
(2018年1月1日~9月17日・びわこ周年終了日現在。はSGダービー出場選手)
順位 登録番号 選手名 獲得賞金額
1 4238 毒島  誠 112,441,500円
2 3897 白井 英治 84,742,000円
3 4320 峰  竜太 77,215,000円
4 4024 井口 佳典 70,915,800円
5 4013 中島 孝平 69,278,000円
6 3854 吉川 元浩 62,674,000円
7 4296 岡崎 恭裕 52,451,000円
8 4444 桐生 順平 51,468,959円
9 4019 笠原  亮 50,316,000円
10 3946 赤岩 善生 48,648,000円
11 4344 新田 雄史 48,451,146円
12 4266 長田 頼宗 47,523,500円
13 3942 寺田  祥 45,631,000円
14 3960 菊地 孝平 45,459,000円
15 3590 濱野谷憲吾 44,817,932円
16 4418 茅原 悠紀 44,215,000円
17 3415 松井  繁 44,056,000円
18 4074 柳沢  一 43,656,000円
19 3573 前本 泰和 43,521,000円
20 3557 太田 和美 42,427,000円
21 3941 池田 浩二 41,835,000円
22 4547 中田 竜太 41,744,000円
23 3783 瓜生 正義 41,091,000円
24 3719 辻  栄蔵 40,434,000円
25 4044 湯川 浩司 39,803,000円
26 3744 徳増 秀樹 39,674,000円
27 4337 平本 真之 37,272,300円
28 4371 西山 貴浩 36,946,800円
29 4166 吉田 拡郎 36,122,000円
30 3822 平尾 崇典 35,904,230円
順位 登録番号 選手名 獲得賞金額
31 4477 篠崎 仁志 35,794,000円
32 4168 石野 貴之 35,122,400円
33 3721 守田 俊介 34,756,300円
34 4262 馬場 貴也 34,617,000円
35 3959 坪井 康晴 34,212,000円
36 4459 片岡 雅裕 34,127,710円
37 4586 磯部  誠 34,111,000円
38 4831 羽野 直也 33,349,800円
39 4500 山田 康二 33,226,000円
40 3978 齊藤  仁 33,119,000円
41 4042 丸岡 正典 32,604,000円
42 4061 萩原 秀人 32,246,500円
43 3908 重成 一人 31,728,000円
44 4075 中野 次郎 31,475,000円
45 3996 秋山 直之 30,868,000円
46 3622 山崎 智也 30,794,000円
47 4848 仲谷 颯仁 30,686,000円
48 4524 深谷 知博 30,230,800円
49 3502 渡邉 英児 30,132,730円
50 4503 上野真之介 29,988,600円
51 3499 市川 哲也 29,769,000円
52 3555 野添 貴裕 29,768,270円
53 4504 前田 将太 29,662,000円
54 4308 河村  了 29,058,000円
55 3556 田中信一郎 28,818,500円
56 4530 小野 生奈 28,606,532円
57 4305 金子 拓矢 28,597,000円
58 4297 山田 哲也 28,571,294円
59 4604 岩瀬 裕亮 28,315,000円
60 3898 平田 忠則 28,281,000円