過去3回とまだ歴史の浅いこの大会だが、そのわずか3回の優勝戦には、ピタリと当てはまる共通点が2つもある。1つは、記念すべき第1回で1号艇インの峰竜太が豪快に非常識なFに散り、第2回と第3回はどちらもSG覇者が2、3着になったこと。圧倒的格上選手は優出できても優勝はできない。

今年はSG覇者が不在で圧倒的格上選手はいない？　そんなバカな、GI優勝3回の篠崎仁志（福岡）がいるではないか、控えおろう。実力で続くのは前田将太（福岡）だが、GII覇者では格上としては物足りない。それなら深谷知博（静岡）、中田竜太（埼玉）や、前回覇者の松田大志郎（福岡）となるが、過去3回のもう1つの共通点が、優勝者は全員がGI初優勝だったこと。実力より実績重視でV候補から弾かれるというなら、もう前田が優勝するしかない。もちろん準優勝は篠崎で決まり。

木下翔太（大阪）、上條暢嵩（大阪）、羽野直也（福岡）、仲谷颯仁（福岡）と魅力ある選手は多いが、いずれも優勝するにはまだ“もまれ感”が足りない。そのあたりは山田康二（佐賀）や黒井達矢（埼玉）が持つ格上感が良い感じで、対抗はこの2人。

単穴は地元の岩瀬裕亮（愛知）。当地お盆戦Fは痛かったが、デビュー当初の騒がれ方から一段落ついた感が極私的に高ポイント。ピカピカの女王様・小野生奈（福岡）や女子で唯一となる第1回からの皆勤出場者・遠藤エミ（滋賀）を擁する女子勢は今回も善戦までか。

GIII第4回イースタンヤング＆ウエスタンヤング　優勝戦結果