レース傾向&モーター

蒲郡地元スポーツ紙記者のレース傾向&モーター

スピードとパワーを満喫できる広大な水面。

風の吹く前半レースは4カド捲りに期待!

スタートは時間、気象に応じて臨機応変に

潮の満ち引きの影響を受けることもなく、全国有数の静水面として有名な蒲郡の水面。スタンド、立体駐車場、防風壁、電光掲示盤などが風を遮り、年間を通じて安定板を使用することも少ない。

夏場はホームストレッチに対しては緩やかな左横風、向かい風が吹く傾向が強い。レース開始直後はやや強く吹くこともあるが、終盤にかけて緩やかになり、無風状態になることもしばしば。基本的にはスタートは決めやすいが、天候が崩れたときには追い風になることも多く、時間帯、気象条件に応じて臨機応変にスタート勘を修正する必要がある。

蒲郡本場では、対岸に大型映像装置が完成してから、より鮮明な映像が楽しめるようになった。1マークから対岸までの距離はやや短くなったが、それでも全国屈指の広大な水面であることは変わらない。1周1マークはスピードを持ってターンができるため、どのコースからでも勝負ができる。スピードとパワーの激突が存分に楽しめる水面だ。

蒲郡の舟券はイン、または4カドから

昨年1年間のインの1着率は50.9%。全国平均に近い数字となっている。出力低減型モーター導入以降、インの1着率が上昇。実力者が揃い、ミスをしないSGではさらにその傾向が顕著となりそうだ。インから裏なし、手堅く舟券を狙うなら、風が弱くなる後半がおすすめだ。

インの次に1着率が高かったのが、4コース。風がやや強く吹く前半レースは、特にダッシュ勢にアドバンテージが生まれやすい。4カドから大胆に捲る選手に照準を合わせるのも面白い。

1着までは厳しいが、5コースからの2、3着率は決して低くない。4カドから思い切って仕掛ける選手がいれば、展開を突いて確定盤に上がる可能性は十分。インから5コースの2、3着付けで勝負するのも良い。一方、2コースの1着率は全国平均よりも落ちる。2コースを外すか否か、その取捨選択も舟券作戦の大きなポイントとなりそうだ。

5月から新モーター、新プロペラに一新され、まだまだ相場が固まっていない。乗り手によってムードが一変することもあるだけに、日々の変化には目を光らせたい。


『日刊スポーツ』川尻将志記者のMOTOR SELECTION 6
家康賞で優勝した金子龍介が「なんちゅうエンジン。出てるわ」と大絶賛。エース機候補No.1と言って良い。
5月末に深川真二が優出。初下ろし当初は伸びが中心だったが、回り足の上積みに成功してバランスが取れた。
家康賞で林美憲が上位級に仕上げ、続く上平真二も好タイム連発で優勝。どちらかと言えば伸び型に仕上がる。
初下ろし当初から堅調な動きを見せている。特に目を引くのが伸びの良さ。ポテンシャルの高さを感じさせる。
5月末に赤岩善生が優出し「抜群になった」とコメントを残した。地元が誇る整備巧者の手腕に狂いはない。
乗り手に恵まれている印象もあるが、出足を中心に、つねに安定した動きを見せている。総合力の高さが光る。