総展望

総展望
大久保 晋 ●『中日スポーツ』

女子の最強を決めるPGIレディースチャンピオン
今年は夏の浜名湖に“強い”女子たちが集結!

女王・平高が今年も賞金トップ快走

優勝候補筆頭に挙がるのは平高奈菜(香川)だ。当地で行われた昨年末のPGIクイーンズクライマックスで悲願のGI初制覇。重圧からも開放された今年はさらに充実度を増して、上半期で既にV4と量産。SGもここまで皆勤し経験を積んでいる。

遠藤エミ(滋賀)も5月までにV4と好調。クイーンズCは17年に獲得しており、女子GIタイトル制圧の期待が高まる。

既にこの大会を制しているのは山川美由紀(香川)、谷川里江(愛知)、寺田千恵(岡山)、岩崎芳美(徳島)、海野ゆかり(広島)、田口節子(岡山)、金田幸子(岡山)、平山智加(香川)、小野生奈(福岡)、大山千広(福岡)の10人。中でも山川は最多の4回優勝しており、今回は大会最年長Vの記録更新も懸かる。

守屋美穂(岡山)も実力は十分。女子GIは現在3連続優出中で、昨年は混合GIのBBCトーナメントでもベスト6入り。男子顔負けの攻撃力もある。今年1、2月で3優勝と固め打ちした鎌倉涼(大阪)も完全復調ムード。また、クイーンズCは2回優勝している松本晶恵(群馬)も今年こその思いを胸に挑んでくるだろう。

高田が伸び特化の仕上げで捲り連発

昨年末のクイーンズCに続き舞台となる浜名湖は、全国有数の広さを誇る水面。季節による風の変化が特徴で、冬はホーム追い風が、夏はホーム向い風が多く、ダッシュ勢台頭のチャンスが膨らむ。捲りが決まるシーンも多いだけに注目したいのは高田ひかる(三重)。近況は伸び仕様の調整に特化。F休み明け初戦となる6月の唐津でも3コースから豪快に捲って優勝している。ほかにも当地実績も抜群の宇野弥生(愛知)、竹井奈美(福岡)、西橋奈未(福井)らの攻撃派にも期待したい。

もちろん、地元勢の気合も十分で、悲願のタイトル奪取を狙う長嶋万記(静岡)、池田浩美(静岡)、復調著しい三浦永理(静岡)もV戦線に加わってきそうだ。

第17・30回覇者
海野ゆかり
第9・14・26・32回覇者
山川美由紀
第33回覇者
大山 千広
第31回覇者
小野 生奈
第34回覇者
平山 智加

第1回覇者
鈴木 弓子

第3・4・5回覇者
鵜飼菜穂子

プレミアムGIレディースチャンピオン 歴代優勝者(第13回からGI)

開催年 開催場 優勝者
第1回 1987年 浜名湖 鈴木 弓子
第2回 1989年 多摩川 日高 逸子
第3回 1990年 多摩川 鵜飼菜穂子
第4回 1991年 蒲 郡 鵜飼菜穂子
第5回 1992年 戸 田 鵜飼菜穂子
第6回 1993年 多摩川 佐藤 正子
第7回 1994年 浜名湖 谷川 里江
第8回 1995年 多摩川 谷川 里江
第9回 1996年 戸 田 山川美由紀
第10回 1997年 蒲 郡 渡邊 博子
第11回 1998年 三 国 西村めぐみ
第12回 1999年 尼 崎 横西 奏恵
第13回 2000年 丸 亀 柳澤 千春
第14回 2001年 多摩川 山川美由紀
第15回 2002年 徳 山 岩崎 芳美
第16回 2003年 芦 屋 西村めぐみ
第17回 2004年 多摩川 海野ゆかり
第18回 2005年 大 村 日高 逸子
開催年 開催場 優勝者
第19回 2006年 浜名湖 横西 奏恵
第20回 2007年 徳 山 寺田 千恵
第21回 2008年 横西 奏恵
第22回 2009年 尼 崎 新田 芳美
第23回 2010年 下 関 寺田 千恵
第24回 2011年 三 国 田口 節子
第25回 2012年 多摩川 田口 節子
第26回 2012年 若 松 山川美由紀
第27回 2013年 鳴 門 金田 幸子
第28回 2014年 三 国 水口 由紀
第29回 2015年 丸 亀 滝川真由子
第30回 2016年 海野ゆかり
第31回 2017年 芦 屋 小野 生奈
第32回 2018年 桐 生 山川美由紀
第33回 2019年 蒲 郡 大山 千広
第34回 2020年 多摩川 平山 智加
2021年 第35回大会 浜名湖
優勝戦8月9日(月)・第12レース

選手賞金(単位:千円)

種別\着順 1着 2着 3着 4着 5着 6着
優勝戦 11,000 4,200 3,100 2,200 1,800 1,500
特別選抜A戦 1,080 760 560 450 400 370
特別選抜B戦 750 500 400 330 290 260
準優勝戦 320 240 190 160 135 110
ドリーム戦 320 240 190 160 135 110
予選・一般戦 165 133 102 80 70 60

●優勝戦1着賞金には、BOAT RACE振興会会長賞の副賞200万円を含む。