舟券作戦
浜名湖の“夏の女王決戦”は初めて
PGI第35回レディースCの舞台は、第1回大会で「ボート界の百恵ちゃん」と呼ばれた鈴木弓子が優勝を飾った浜名湖だ。実に16大会ぶり4回目の開催で、夏に開催するのは初めて。過去のデータがない“夏の浜名湖女王決戦”は、どんな舟券作戦が正解だろうか。
女子戦のイン1着率は意外に低い
まず、浜名湖の女子戦に絞って考えることにした。昨年、浜名湖で開催された女子戦は5月のGIIIAレディース、9月のヴィーナスS、12月のクイーンズC&QCシリーズの3つだ。この3開催のイン1着率は48.4%と、昨年の浜名湖イン1着率53.6%より5%ほど低かった。
女子戦の開催時期が悪かったのかと思い、クイーンズCが開催された昨年12月に限定して調べてみた。クイーンズCにしたのは、出場選手の実力差を小さくするためである。
12月開催はクイーンズCを含めて3節あり、クイーンズC&QCシリーズのイン1着率が53.6%、ほか2開催のイン1着率は58.0%と、やはり女子戦の方が5%ほど低かった。昨年8月のイン1着率50.5%を踏まえると、今大会のイン1着率は45%前後の予想となる。
昨年の多摩川大会でもイン1着率は48.6%と、昨年8月の他レースのイン1着率61.8%を大きく下回っていた。インは疑ってかかりたい。
インが負けた分の1着は2コースへ行く
ならば1コース以外で勝つ艇は? 女子戦はインが弱くなる分の数字が、2コースの1着に集中している。昨年末の当地クイーンズCは、追い風基調もあって2コースの1着率は23.9%と高かった。風向きが不安定だった昨年の多摩川大会でも20.8%あり、迷ったら2コースの1着を舟券に加えておきたい。
パワー機のコースで作戦が決まる
また、夏場の浜名湖では1マーク方向からの向い風が吹く。風速3mくらいまでなら大きな影響はなさそうだが、5mを超えるようならスタートが難しくなり、ダッシュ勢の出番も出てくる。
その出番の有無を左右するのがモーターだ。高温多湿の夏場はモーターに最も厳しい気象条件で、調整力が求められる。直前の数節で動きの良いパワー機を信用したい。パワー機が4コースのカドなら捲り、5コースなら4コースが攻めた時の捲り差しも頭に入れておくのが賢明だ。
さらに浜名湖では節間整備で気配を大幅に変えるモーターがある。部品交換があれば直前気配はチェックしたい。それまで悪かった展示タイムが、いきなりトップタイムに激変すれば買いのサインだろう。