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[第61回大会2014年・常滑]恐るべき強運!? 予備→エース機手中で初優勝

 ダービーの選考期間は前年の8月1日から7月31日までで、8月に入ってから発表される。選出52位には7.25をマークした魚谷智之、予備1位に7.24で地元の仲口博崇がいた。残る出場枠は「直前SG優勝者」のみ。若松メモリアル優勝条件の選手は20名。メモリアルに出ない仲口は結果を待つしかなかった。

ところが!

 8月31日、地元ダービーの切符が仲口に転がり込んだ。既に出場を決めていた白井英治がメモリアルで優勝したのだ。ツキがあった。
 そのツキは、モーター抽選でも消えなかった。仲口が手にしたモーターは「怪物」と言われた1号機。レーサーも快速、モーターも快速では誰も追いつけない。予選トップ通過で準優1着、優勝戦の1号艇を手にした。
 優勝戦では茅原悠紀の猛進を振り切り、地元で嬉しいSG初優勝。田中信一郎、太田和美ら「花の69期」5人目のSG覇者に輝いた。

地元のファンと師匠・大嶋一也の前で見事SG初制覇
地元のファンと師匠・大嶋一也の前で見事SG初制覇
優勝戦結果
(2014年10月20日・第12レース)
着順 枠番 選手名 進入 ST タイム
1 1 仲口 博崇 1 14 1.46.6
2 2 茅原 悠紀 3 16 1.46.7
3 3 菊地 孝平 4 18 1.49.8
4 5 井口 佳典 5 16  
5 6 平尾 崇典 6 21  
6 4 池田 浩二 2 16  
▲2連単 1-2 480円(1番人気)
▲3連単 1-2-3 1,280円(1番人気)
▲決まり手=逃げ


[第55回大会2008年・丸亀]これぞ名勝負! 丸岡と瓜生のテクニック合戦

 「名勝負」と呼ばれるレースがいくつもあるが、そのほとんどがミスの連発で決着が先送りされたものが多い。名勝負として名高い、植木通彦と中道善博のグランプリ優勝戦も、本人たちは「ミスの連発だった」と振り返る。SGという大舞台は、通常とは緊張の度合いが異なるのだろう。

しかし!

 2008年に丸亀で開催された大会だけは違う。丸岡正典と瓜生正義がノーミスでゴールまで競り合った。1周1マーク、インから先に回った丸岡と、差した瓜生の勝負に。2周目からは全速に切り替えた瓜生が、半艇身差で丸岡に追いすがる。丸岡が瓜生を引きつけ て小回りをすれば、瓜生が全速で攻める。
 息を呑む攻防は、両者ノーミスのまま最終ターンまで続いた。これこそ全能力を発揮してテクニックを競う、名勝負と呼べるものだった。

勝った丸岡も「僕も最後まで全く分からなかった」と振り返る激戦
勝った丸岡も「僕も最後まで全く分からなかった」と振り返る激戦
優勝戦結果
(2008年10月13日・第12レース)
着順 枠番 選手名 進入 ST タイム
1 1 丸岡 正典 1 14 1.45.5
2 3 瓜生 正義 4 15 1.45.7
3 4 石田 政吾 5 16 1.49.4
4 6 木村 光宏 2 17  
5 5 松本 勝也 6 15  
6 2 今垣光太郎 3 21  
▲2連単 1-3 500円(1番人気)
▲3連単 1-3-4 1,690円(3番人気)
▲決まり手=抜き


[第39回大会1992年・平和島]静岡が誇る天才登場! 服部が史上最年少SG覇者に

 「全速ターンの申し子」と呼ばれ、今は「レジェンド」と呼ばれる今村豊。全速ターンを武器に世代交代を迫り、デビューから1年3ヵ月でGI初優勝、22歳11ヵ月でSG初優勝を飾った。
 今村の記録は誰も破れないだろうと言われていた...。

だがっ!

 今村のSG最年少記録を破る「天才」が現れた。静岡の服部幸男である。
 父は元ボートレーサーの服部正彦。高校を中退して選手になった服部は、デビュー2年目でSGに出場するようになった。「水の上では先輩も後輩もない」というCMも、服部でなければ無理だっただろう。
 大記録の舞台は平和島・第39回大会。4号艇でSG初優出を果たした服部は、6コースからトップスタートを決め、捲り差しで抜け出した。21歳9ヵ月のSG優勝だった。


この5年後、同じく6コースからの捲り差しでグランプリ優勝
この5年後、同じく6コースからの捲り差しでグランプリ優勝
優勝戦結果
(1992年10月12日・第12レース)
着順 枠番 選手名 進入 ST タイム
1 4 服部 幸男 6 17 1.48.3
2 6 吉田  稔 4 27 1.49.7
3 2 占部 彰二 5 20 1.50.2
4 3 松田 雅文 2 40  
5 5 万谷  章 3 46  
6 1 福永 達夫 1 36  
▲2連単 4-6  2,720円(17番人気)
▲決まり手=捲り差し