コース&モーター
浜名湖の水面は広大で水質も柔らかく、乗りやすいのが特徴だ。センターから握って回れるし、捲り差しも決まる。
ただ、ダービー開催時期の浜名湖は、選手を悩ませる要素が2つある。1つは「風」。1日の中でも風向きが変わり、これがスタートに影響をおよぼす。もうひとつは「寒暖差」だ。日によっても温度差があるし、昼間と最終レースでも違う。回転を合わせる繊細なプロペラ調整が要求される。

SG第62回ダービー開催期間中の潮汐表
開催日 | 潮 | 満潮 | 干潮 |
---|---|---|---|
10月20日(火) | 小潮 | 11:03 | 16:25 |
21日(水) | 小潮 | 12:36 | 18:15 |
22日(木) | 長潮 | 13:56 | 19:57 |
23日(金) | 若潮 | 14:50 | 8:03 |
24日(土) | 中潮 | 15:33 | 9:09 |
25日(日) | 中潮 | 16:10 | 10:04 |
最近6ヵ月進入コース別成績
進入 コース |
勝率 | 1着率 | 2着率 | 3着率 | 平均 ST |
決まり手別1着回数 | |||||||
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逃げ | 捲り | 捲り差し | 差し | 抜き | 恵まれ | ||||||||
1コース | 7.41 | 45.6% | 19.6% | 10.6% | 0.18 | 569回 | 0回 | 0回 | 0回 | 50回 | 0回 | ||
2コース | 5.65 | 16.6% | 23.2% | 17.0% | 0.19 | 0回 | 62回 | 0回 | 138回 | 22回 | 3回 | ||
3コース | 5.38 | 13.9% | 18.4% | 21.2% | 0.19 | 0回 | 48回 | 80回 | 32回 | 27回 | 2回 | ||
4コース | 5.31 | 13.7% | 18.7% | 19.4% | 0.19 | 0回 | 64回 | 57回 | 42回 | 21回 | 2回 | ||
5コース | 4.44 | 7.6% | 13.5% | 18.5% | 0.19 | 0回 | 20回 | 59回 | 11回 | 10回 | 3回 | ||
6コース | 3.22 | 2.5% | 6.5% | 13.4% | 0.20 | 0回 | 5回 | 23回 | 4回 | 2回 | 0回 |
1 インのスタート遅れ
SGでも少々のスタート遅れはよくある。そんなとき、イン艇が無理やり先マイに出ると波乱の結末が待っている。
2 2&5コースの差し
カド4コースが一見有利に思えるが、捲りでも、捲り差しでも標的にされることが多い。その外から目立たず、しっかりと差して仕事ができる5コースが狙い目。出力低減機になってからは2コースの差し切りも増えている。シリーズ終盤は順当な決着が多くなるので、差し艇の2、3着受けが得策だろう。
(2015年3月1日~9月8日/1,356レース)

出力低減モーターの性能差は大きく、近年エース機がなかった浜名湖でも、25号機という明確なエース機が出現。ただ、三国のオーシャンC優勝機ほどの絶対的なパワーはない。7月周年で山口剛が回り足に特化した調整で優勝したように、モーターの長所を素早く引き出せば、十分に太刀打ちできる。
順位 | モーター 番号 |
2連率 | 勝率 | ワンポイントチェック |
---|---|---|---|---|
1 | 25 | 55.2% | 6.75 | 不動のエース機。圧倒的な破壊力 |
2 | 60 | 52.3% | 6.13 | 周年で笠原亮が準優勝。実戦向き |
3 | 19 | 48.0% | 6.27 | 数字ほどではないが行き足に威力 |
4 | 64 | 47.2% | 6.23 | 山田雄太がバランス型に仕上げる |
5 | 56 | 46.5% | 6.01 | 周年から一気に上昇。実戦足満点 |
6 | 12 | 44.8% | 5.91 | 新ペラに換わって並クラスに下降 |
7 | 23 | 44.8% | 5.80 | 出足も伸びも中堅上位で目立たず |
8 | 66 | 42.2% | 6.16 | 新ペラに換わっても回り足は健在 |
8 | 65 | 42.2% | 5.81 | 合えば回り足が良化もパンチない |
10 | 61 | 42.0% | 5.74 | 伸びは全くの平凡。出足は中の上 |
11 | 62 | 41.1% | 5.59 | 直線はいたって並。合えば出足型 |
12 | 51 | 40.9% | 5.95 | 伸びは普通だが出足や行き足上位 |
13 | 8 | 40.4% | 5.61 | 行き足から伸びにかけ破壊力十分 |
14 | 1 | 40.2% | 5.56 | 周年で齊藤仁が優出。回り足強力 |
15 | 34 | 39.8% | 5.74 | 横澤剛治が2回乗ったが中堅級で |
●浜名湖はヤマト331型(出力低減)を使用しています。 ●浜名湖はチルト3度まで使用できます。
- 伸びの破壊力は満点!
- 38号機
25号機とツートップを形成してもおかしくない底力を秘める。7月周年でも谷村一哉がトップ級の伸びを披露した。
- 回ってからの足秀逸!
- 56号機
周年で徳増秀樹が節イチ級に。堀之内紀代子も「言うことなし」と絶賛。特に、回ってから伸び切るまでの足が秀逸。
- 実戦向きの仕上がり!
- 7号機
好モーターが揃った9月戦で土井内大助が使用、岡崎恭裕を振り切って1着奪うシーンも。出足、ターン回りは満点。
- 接戦勝負で真価発揮!
- 66号機
6月に地元の鈴木峻佑が初優勝。9月新ペラ交換で足落ちが心配されるもレース足健在。回り足上位で接戦に強い。
- パワー上昇度トップ!
- 15号機
周年で坪井康晴が中堅上位まで押し上げ、続く大峯豊が抜群の出足で準完全優勝を飾った。2節後の稲毛正剛も優出。

山田 雄太(静岡)
「地元のSGに出たい、いや絶対に出る」という強い思いが通じた。減量に成功して安定感が増し、モーターも出るようになった。あとは攻めに攻めて結果を出す。

守田 俊介(滋賀)
浜名湖でのダッシュ力とコーナーの破壊力は「強烈」の一語。本人は「一般戦が多いから」と言うが、水面実績は抜群だ。現行モーターも7月戦で乗りこなしている。

平田 忠則(福岡)
今年7月の当地戦で優勝。この節は「ダービー勝率を稼ぎにきた」と公言、その言葉どおり優勝まで突き進んだ。気持ちを入れてのSG参戦、優勝戦線の一翼を担う。
