多摩川は東西に延びる形で設計されているため夏場、冬場は横風が入ってくる。これがやっかいで、北風が吹くと一度スタンドに当たり、水面に舞って入る。この関係でスタートの目標になる空中線の旗が位置ごとに違う方向を向くことがあり、地元選手ですら悩ませる。起こし、行き足がきている選手は有利に立ちやすい。

1M付近は年間を通じて荒れることはほとんどない。多少乗り心地に難があっても「水面がベタなので」とそつなくこなす選手は多い。しかし気温が下がることでモーター差が出やすくなり、捲りが決まりやすくなる。夏場に55%ほどあるイン1着率は、冬場になると50%程度まで下がるのはそのためだ。

モーターとボートは5月20日に交換された。夏まで鬼足を誇っていた74は10月以降は下降ムード。数字は高いが過度な信頼はしないほうが良い。また21も同様で近況は事故が続いて以前の足はなくなっている。11月末時点では24が最高位。全体に◎がつくが、伸びに振った時のほうが威力を発揮する。出足、回り足が強力な29も楽しみがある。44は底力は十分だが、調整を外すと足落ちするのが懸念点。10月の周年で白井英治が仕上げた55、山口剛が優勝した18も注目度は高い。

進入コース	勝率	1着率	2着率	3着率	平均ST	決まり手別1着回数
						逃げ	捲り	捲り差し	差し	抜き	恵まれ
1コース	7.80	53.5%	16.6%	8.6%	0.16	592回	ー	ー	ー	34回	2回
2コース	5.77	15.8%	26.1%	17.5%	0.17	ー	47回	ー	118回	18回	3回
3コース	5.32	12.6%	20.0%	19.2%	0.16	ー	54回	59回	20回	11回	4回
4コース	4.97	11.0%	18.0%	18.5%	0.15	ー	60回	33回	28回	6回	2回
5コース	4.30	5.3%	13.1%	19.7%	0.16	ー	13回	34回	2回	13回	1回
6コース	3.38	1.9%	6.3%	16.6%	0.17	ー	3回	5回	7回	5回	2回

●多摩川はチルト3度まで使用できます。