これしかない!!

平和島の“春の嵐”を肝に銘じて勝負!

桜前線が日本列島を北上し始めると、いよいよSG戦線の開幕だ。今年のSG第1弾・ボートレースクラシックは平和島で開催される。これが何を意味するか。そう、今年のクラシックを制するには、選手はもちろん、舟券で勝負するファンも「春の平和島」の特殊性をしっかり頭に叩き込んで臨まなくてはならない。

昨年の同時期の平和島は3月26日から6日間、一般戦を開催した。その初日。競走水面は終日風速1~2m、波高は3cmと穏やかだった。それが翌2日目には、朝から風速9m、波高10cmという水面状況になり、昼すぎには波高が20cmにまで達した。しかも波風の激しさは一定ではなくレースごとに大きく上下した。そして3日目。再び風は2~4mで落ち着き、波高は終日3cmという穏やかな水面に戻った。

これが春の平和島だ。その3日間では、最も「捲り」が決まったのは初日で、次々と「差し」が決まったのが3日目だった。では、嵐となった2日目は何がいちばん決まったかといえば、それは「逃げ」である。そうなると1日の平均配当額も2日目が最も低く、春の嵐が吹き荒れた天候とは裏腹に、配当面では最も穏やかな日となった。例年「春の嵐が吹き荒れる」といわれるクラシックだが、平和島の“春の嵐”は決して天候だけを指すのではなく、むしろ穏やかな水面ほど「捲り」や「差し」がバンバン決まる“荒れ模様”になりやすいということをしっかり肝に銘じたい。

狙い目となる選手は、やはり特殊性の高い水面だけに当地実績に優れた選手。地元のエース・濱野谷憲吾(東京)は当然として、遠征勢では白井英治(山口)が断トツで、瓜生正義(福岡)、池田浩二(愛知)、守田俊介(滋賀)、井口佳典(三重)らが続く。そして、出走機会がそれほど多くない山口達也(岡山)の成績が驚くほど優秀で、その倍ほど出走経験があって3倍以上の実績を挙げる篠崎元志(福岡)と桐生順平(埼玉)、この3名が筆者のイチオシだ。