SGクラシックは初がキーワード

SGクラシックは初がキーワード

平和島で「初」を飾った選手が、SG優勝の思い出をプラスする!?

3月の風が「初」をもたらす

ボートレースクラシック(鳳凰賞・総理大臣杯)は、1966年に創設された。初期は9月開催の年もあったが、第5回大会からは3月に固定されている。

クラシックは「初」がキーワードになるほど、SG初優勝者が多い。過去50回の大会でSG初優勝者が30名、それが唯一のSG優勝という選手が20名もいる。なぜクラシックは「初」が多いのか。

初期の「初」が多い理由は、選考基準が考えられる。最初の頃はSG・GI優勝者の優先出場枠がなかった。SGだろうが、一般戦だろうが、同じ「優勝1回」だった。当然ながら、出場メンバーは一般戦で優勝回数を稼いだ選手が多くなる。1年の選考期間中にフライングを3本すると選出除外というルールもあった。SG常連には出場が難しい大会だった。

では、選考基準が変わった今もSG初優勝が多いのはなぜか。一番の理由は3月という季節だろう。3月は北からの高気圧と南からの高気圧がせめぎ合う時期だ。風向は一定せず、大荒れの日も出てくる。絶好枠の回ってきた日が大荒れでは、いくら実力者でも上位進出は厳しい。その結果、思わぬ伏兵が勝ち上がってくる。

平和島「初」の選手が活躍する

次に、開催する平和島で「初」というのはどうか。出場メンバーを「平和島の水面対応力」という括りで見てみた。

真っ先に名前が挙がるのは、地元の濱野谷憲吾だ。平和島でデビュー、2日目に初勝利を挙げた。1年10ヵ月目には平和島・関東地区選でGIデビュー。「東都のエース」は平和島で育った。

遠征勢にも平和島をメモリアル水面とする選手は多い。山崎智也は初勝利と初優勝が平和島、瓜生正義も平和島が初優勝の水面だ。ダービー王の守田俊介は初優勝とSG初優出、原田幸哉と茅原悠紀はSG初優勝を飾っている。茅原は「平和島の6コースならチャンスはあったけど、住之江の6コースではチャンスはない」と、昨年の住之江グランプリ優勝戦で前付けに出た。水面特性を読んでのことである。

ここまで来れば、今回もSG「初」優勝を期待したいところだが、平和島の通算成績を見る限り厳しそうだ。平和島通算勝率で8点台をマークしているのは石田政吾(8.06)、瓜生(8.35)、池田浩二(8.10)の3名で、田中信一郎(7.93)、今村豊(7.80)、吉川元浩(7.74)、濱野谷(7.71)と続く。

一方、5点台には地元の長田頼宗に、大峯豊、新田雄史、滝川真由子と若手や女子が並んでいる。ワーストの遠藤エミは4.57しかない。

「初」がキーワードのクラシックだが、今回は過去に平和島で「初」を飾ったベテラン勢が、新たな思い出をプラスするシリーズとなりそうだ。