超舟券術

「超」舟券術 松長 彰の ボートレースクラシック 極私的総展望

峰を筆頭とするSG未戴冠組にチャンス到来!

「鳳凰賞」→「総理大臣杯」→「ボートレースクラシック」とレース名がどう変わろうとも、これがSG開幕戦という"いよいよ感"は昔も今も同じで、特に選手にとっては出場の有無を問わずその思いは強いだろう。このクラシックへの出場資格者は前年度優勝者に始まり、昨年のグランプリ優出者、SG優勝者、GIおよびGII優勝者、年間優勝回数上位者、さらに同一年度の地区選覇者も加わる。他のSGと違って選出条件の種類がどんどん増え、出場選手もますます多彩な顔ぶれになった。

また、クラシック優勝者にSG初優勝が多いのは、単純にSG未戴冠者が多く出場するからで、今回も半数近くの選手がそうだ。ただ、初優勝だからといって若手とは限らない。30代や40代でも「獲ってやろう」という気概はあって当然だ。それと、SG戦線をリードする、いわゆる"王道組"が開幕戦からいきなり何が何でも的な走りはしないだろうというのもある。とはいえ、引いたモーターのデキ次第という側面は今や全てのSGに当てはまるわけで、それからしても"未戴冠組"のチャンスはますます広がっている。

結論的には、強烈なモーターを引き当てた選手であれば、王道組であろうが未戴冠組であろうが勝ってしまいそうなのだが、それほどパワーに頼らず勝てるだけの実力を備えている選手、たとえば昨年の桐生順平(埼玉)のような、となれば峰竜太(佐賀)が大本命になる。ただ、峰をプッシュすればどうしても宿敵である篠崎元志(福岡)や茅原悠紀(岡山)の影がチラつくし、しかも平和島実績でもかなり優秀な峰をこの2人は上回ってたりするから怖い。

水面実績ではもちろん濱野谷憲吾(東京)率いる地元勢がリードするが、場数ではなく純粋に相性が良いのは瓜生正義(福岡)と池田浩二(愛知)の2人で...と、銘柄級がどんどん出てきて「本当に未戴冠組にチャンスはあるのか?」と不安になり、「ありまーす」という声もか細くなってくるのだが、ここは今村暢孝(福岡)、深川真二(佐賀)、萩原秀人(福井)、中野次郎(東京)あたりにその難関を突破して悲願を達成してもらいたい。